田舎者が高速バスに乗って銀座に行ってみた
目的は何もない
ないと言うより銀座自体を知らない
バスタ新宿から電車に乗り銀座に着いても
左右どっちに行ったらいいのかわからず
キョロキョロしてると
いかにも都会のマダムと言った女性が
「何かお困りですか?」って話しかけてくれた
その女性が当時54歳のひろみ
身長170cm体重49kgの女性月刊誌に度々出ている読モ
当然、僕は知らない
僕はたも
当時は20歳
「何が困っているかわからないんです」
そう答えるとひろみはキョトンとした顔をし
すぐに笑った
「銀座に憧れて来たけど銀座に何があるのか知らないんです」
そう返事すると
「私も東京に出て来た時はそんな感じでしたよ」
「大丈夫ですから」
「私、ひとつ用事があるだけですから付き合ってくれますか?」
「銀座を案内しますよ」
そう言ってくれたが
なんか騙されているんじゃないのか?
って返事に困っていると
「大丈夫ですから!」
と僕を引き連れ歩き始めた