上海在住3年目の37歳会社員です。
ロックダウン中は、人肌恋しい日々、
このサイトを見て、日本にいる皆さんを
羨ましく思いながら過ごしてました。
2ヶ月間の不自由な生活から、ようやく
解放されて、初めて外出したときのこと。
質素な配給だけの食事が続いていたので
まずは、食欲を満たそうと、飲食店を
周っていました。まだまだ店内飲食は
制限され、テイクアウト中心のお店ばかり
の中、日本食のお店を見つけ、行列の
最後尾に並ぶことにしました。
自分のひとつ前に、並んでいたのが、
40代半ばくらいの日本人女性。
アナウンサーの膳場貴子さんのような
ショートヘアが似合う、少しボーイッシュ
な感じで薬指の指輪も視界に入ってました。
(仮称 貴子さんとしておきます。)
彼女の見てたスマホ画面が日本語だった
ので、日本人だと分かると、
僕は、衝動的に声をかけていました。
久しぶりにリアルに会話できたのが
日本人女性であることに、感動してました。
同時に、貴子さんも同じ気持ちで
舞い上がってたようです。
行列に30分ほど並んでる間、不自由だった
2ヶ月間の苦労話しに花が咲きました。
貴子さんは、日本企業の現地法人管理職で
家族と離れ、今年に単身赴任後、間もなく
ロックダウンに遭遇した経緯も、話して
くれました。
そうこうしてるうちに、行列の先頭になり
テイクアウトの品物を買ったあと、
「よかったら、一緒に食べませんか」
と誘うと、
「はい、よろこんで!」
と、快諾してくれました。
ただ、近くで座って食べられる場所
といっても公園など外は若者がいっぱい、
はしゃいでる状況ですし
結局は、僕の住むマンションの方が
近いということで、いい流れで貴子さんを
連れ込む感じになりました。