人妻との体験
よく読まれている体験談
2022/03/17 16:26:16(AInd4mX6)
なかなかおもしろいので、続きお願いします
22/03/17 17:31
(4beXpJv/)
続きお願いします
22/03/17 17:32
(hdUyPmJd)
店に勢いよく入って来た陽子は明らかに酔っていた。カウンター席に滑り込む様に座ると俺の顔を見てニッコリと笑う。
良かったー。ここだ!店の中は覚えてたけど外はあまり覚えて無くて、たぶんここだって賭けてみたの。違ってたらサイナラーって出て行くつもりだったの。
ケラケラと笑いながら陽子は一気に捲し立てた。
俺は陽子さん、いらっしゃい。店を覚えて頂いてて嬉しいですなどと答えた。
陽子は少し飲み過ぎちゃったと言ってカウンターに頬杖をつく。俺はお水飲みますか?と尋ねたが陽子は大丈夫。こないだ、最後に新しいボトル入れて帰ったよね?と尋ねてくる。
俺は、はい。入れて頂きました。お茶割りで大丈夫ですか?と尋ね、ごく薄い茶割りを陽子に差し出した。
マスターも飲まない?陽子はトロンとした目でカウンターから俺を見上げる。
何かの集まりの帰りなのだろうか陽子は、薄いグレーの襟なしの上品なワンピースに、薄手のベージュのスプリングコートを羽織っている。
少し開いた襟ぐりから覗く胸元は真っ白な肌で俺は年甲斐もなく少しドギマギした。
コートお預かりしましょうか?俺は陽子の眩しい胸元から目を背けながら尋ねる。
陽子が、はーい。お願いしまーすとおどけた声で応え柔らかい布地のコートをスルリと脱いだ。
半袖の袖口から白く艶やかな腕がしなやかに伸びている。俺はカウンターから出てコートを受け取りハンガーを壁に掛ける。
カウンターに戻る俺に陽子が声を掛ける。ねーマスターも呑もうよー。前回来た時は上司と一緒だったからだろうか明るい陽気な気質は見てとれたものの、落ち着いた三十代半ばの女性に見えた陽子だが、酔った今夜の陽子はもっと若く見える。
俺は自分の茶割りを作り、じゃあ遠慮なく頂きますと陽子のグラスに自分のグラスを当てた。
どちらかで呑まれていたんですか?俺が尋ねると陽子はケラケラと笑いながら、はい!呑まれていましたよーっと答え茶割りを煽った。
俺が大丈夫ですか?ゆっくり飲みましょうとチェイサーの氷水のグラスを差し出すと、酔ってるよね。ごめんなさい。だって色々嫌なことがあったんだもんと陽子は短いため息をついた。
陽子はその明るい気質そのままの容姿の女だった。高校までバレー部に所属していたという彼女は目元がはっきりした表情が豊かな可愛らしい顔だちと活発さを感じさせる肩口で毛先が跳ねるショートカットのボブ。抜ける様な白い肌。魅力的な容姿の女性が気取らない人懐っこい仕草で酔って話しかけてくる。
俺はなんとか平静を装いながら陽子と会話した。
22/03/17 20:31
(4GALOU6d)
何ですか?何か嫌な事があったんですか?俺は努めてさり気なく聞いたつもりだったが陽子は微笑みをふと消し去り表情を曇らせた。
俺は慌てて、すみません立ち入ってしまって。せっかく来て頂いたのに。これ常連さんが昨日差し入れてくれたんですけどめちゃくちゃ美味しいんです。良ければどうぞと営業職で毎週の様にあちこちの出張土産を買って来る常連客の置いていった海鮮品の入った煎餅を差し出した。
陽子はにっこりと微笑み、それを受け取る。へー変わったお煎餅ねと小さな蛸が焼き付けられた薄焼きの煎餅を齧った。
美味しい…。
陽子は寂しそうな笑顔で呟いた。
俺は思わず何かあったんですか?とまた聞いてしまった。慌ててごめんなさい。余計な事聞いて、今日も歌いますかー?陽子さん、歌上手でしたねー。こないだデュエットして貰ったカジさん、凄い喜んでましたよー。俺はカラオケのデンモクをカウンターに置いた。
陽子はそうねー。パーっとやろう!と言うとデンモクをいじり始める。
こないだのあいみょん歌って下さいよ。うちの店、オジサン、オバサンしか来ないからあいみょんなんて初めて流れましたよー。
うそー。あいみょんは歌う人居るでしょ槌陽子はケラケラ笑う。俺は陽子の笑顔を見て少し安心した。
あいみょん…デンモクをいじる手をふと止め、曲のリスト画面を見つめたまま陽子は他人事の様に抑揚のない声で言った。
旦那が不倫してた…。
マイクを用意していた俺は驚き振り向くと、陽子がデンモクの上に大粒の涙をこぼした。
22/03/17 22:04
(HYbByvjM)
デンモクから顔を上げた陽子が驚き狼狽えている。陽子は自分が泣いている事にこの時、気がついた。
陽子は傍らの自分のハンドバッグからハンカチを取り出して目元を抑える。
明らかに動揺している様だ。ごめんなさい。なんで?やだ私。もう何?やだ。ごめんなさい。
そんな言葉を繰り返しハンカチを使うが、陽子の瞳からはそんな彼女の強気な言葉と裏腹に大粒の涙が溢れて止まらなかった。
俺は咄嗟にいけね、やりっぱなしだったと口走りカウンター隅の小さなキッチンに入り、陽子が気を使わぬ様に彼女の視界から消えた。
俺は何かを火にかけるどころか明かりも点けてないキッチンの暗闇でカウンターから漏れ聞こえる陽子の啜り泣きを侘しい気持ちで聞いていた。
場末スナックの客の嗜好に合わせた有線の懐メロチャンネルで昭和男性アイドル歌手の能天気な曲が余計に詫びしさを誘う。
啜り上げる様子が止まる。出し抜けにマスター!大丈夫よ。もう大丈夫。泣いたら吹っ切れた。出て来てー。
俺がキッチンから顔を出すと、陽子は明るい笑顔を見せた。カウンターに戻った俺にマスター優しいね。有難う。もう大丈夫だから楽しくやろう!わたし、歌う!と気丈に振る舞った。
カランカランと扉が鳴ると常連の近所の商店主が2人で現れた。2人はこの店の人気者的存在の明るい飲み方の男達。
入ってくるなり陽子を見るや、おーっ美人が居る!今日は大当たりだと場を一気に明るくした。
陽子もわーイケメンが2人も来たー!大当たりだ!と明るい声で応える。
その日の客はこの3人だけだった。
俺も混ざってカラオケ大会になり、代わる代わるデュエットをしたり、2人の下品ギリギリの下ネタに陽子は大きく口を開けて笑って過ごした。
11時を過ぎた頃、2人は母ちゃんに叱られると帰っていった。私もそろそろと帰り支度を始めた陽子。
今夜はこの店来て良かったぁ。楽しかった。もうすっかり嫌なこと忘れた。とコートを羽織りながら明るい笑顔を見せた。
しかし、勘定を済ませた彼女は真顔になって呟く。家に帰るのか…。思い出した様に鞄からスマホを取り出すと画面を見つめて溜息をつく。
旦那から沢山、着信とLINEが来てる。嫌だな。会いたくない…帰りたくないな。
帰らなければ良いじゃないですか。
俺は自分の口から出た言葉に自身が一番驚いていた。
22/03/17 23:17
(4GALOU6d)
前置きどんだけ~
22/03/18 05:18
(zSXHLBnO)
茶化さないで。気になります。続きをお待ちしてます。
22/03/18 06:37
(Bd/1Nklg)
イントロが長い分、たくちゃんの文脈は質の高い読み物として臨場感も期待感も高まります。
続きを楽しみに待ちます。
22/03/18 08:29
(NVMnE./O)
かなりの出来ですね!最近は中身の無い話ばかりでつまらなかったので大いに期待しています!
22/03/18 08:51
(rO2qxIFP)
えっ?
陽子は驚きの表情を浮かべて俺に振り返った。
帰らなければ良いじゃないですか。
俺は咄嗟にもう一度同じ台詞を繰り返した。
陽子は俺の表情を窺う様に見つめながら、でも…帰らないと…と呟く。
俺は陽子を咄嗟に背後から抱きしめていた。
帰らなければ良い。俺は陽子をきつく抱きしめながら呟く。彼女の胸の上で交差する俺の腕を陽子の右手が掴む。
有難う。でも帰らなきゃ。
陽子さん、傷ついてボロボロじゃないですか。何があったか分からないですが、こんな目に合わせる様な男の元に帰したくない。俺は抱きしめた腕を解いて、彼女の肩を掴んでこちらに向き直らせた。
2度しか会った事無いけど、俺には分かります。
あなたは素敵な人です。幸せになるべきです。
俺は40近くにもなって家庭も持てない馬鹿だけど、もし貴方みたいな人と一緒なら、もっと一生懸命生きて貴方を大事にする。決して貴方をこんな風に傷つけたりしない。
俺はそれだけ一気に吐き出すと傷つきなお気丈に明るく振る舞う愛おしい女性を強く抱きしめた。
陽子は俺の腕の中で子供みたいに声を上げて泣き出した。
あいつ結婚前から私を裏切ってたの!
向こうの女には子供もいるの!
わたし、悔しくて。馬鹿みたいで。今まで何だったのかって。俺の胸にしがみつき絞り出す様な声で言う。
俺は陽子の背中をさすってやった。しゃくりあげる陽子。俺は愛しさが込み上げてきていた。
彼女の髪を撫でる。熱く泣き腫らした顔を撫でて顎を上げさせる。溢れる涙、目元が真っ赤だ。可愛い唇から少し荒い吐息が漏れている。
俺は彼女に口づけした。陽子との最初のキスは涙でしょっぱいものだった。
22/03/18 12:44
(l6p/c63U)
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