人妻事務員カナを巡り、新たな展開が突如訪れました。
数日前、カナとこっそり関係を持っていたリョウが突然の退職。退職理由は家庭の事情の一点張りで、一報後は連絡すらままならない状態に。
カナがいればそれとなくリョウの状況を探っていたのですが、ちょうど週休日と有休が重なりカナは連休中。
リョウが突然抜けた仕事上の穴を埋めるべく、日中はバタバタと対応に追われ、やっと一息ついた夜、会社の電話が鳴りました。
事務所には私一人しか残っておらず、電話をとると、相手はまさかの人物でした。
カナの、夫からなのです。
夫
いつも、妻がお世話になっています…
私
あ、いえ…、こちらこそよく働いていただいて助かってます…
夫
あの…、突然で申し訳ありませんが、そちらに◯◯さん、お勤めですよね?
リョウの名字でした。
私は内心、私自身とカナの関係が露見してしまったのかと、焦り出していたのですが、カナの夫の口から出た名前に少し胸を撫で下ろしました。
私は、突然リョウが退職した経緯を説明しながら、わざわざ夫が妻の職場まで電話をかけてきた理由と、リョウが退職した事情について、何となく察していたのでした。
夫
…そうですか…、退職されましたか…
その後、夫の方から予想通りの内容が告げられました。カナとリョウが浮気をしていたこと、カナも認めていること、夫はリョウとも会って話しをしたこと、そしてカナとは前々から冷めきった関係ではあるものの子どものために離婚はしないこと…。
淡々と感情を高ぶらせることもなく、極めて冷静に、夫の話しは続きました。
離婚はしないが自分のプライドのため、本来はこの電話で、経営者である私に従業員のリョウに対する何かしらのペナルティーを求めるつもりであったこと、そしてカナへの復讐として…、、
夫
社長さん…、妻を抱けませんか?
妻が拒んでも、無理矢理犯してもらって結構です。間違っても、警察沙汰になることはありません。
私
…え?
い、いや、そんなことは…
夫
妻には浮気の代償として、私が決めた男に抱かれることを認めさせてます。
この夫は、やはり私とカナの関係にも気づいていて、こんな提案をしているのではないか??
私
…いや、ですから、そういうことはお応えできません…
夫
…そうですか…
いや、失礼なお願いで申し訳ありませんでした。
妻には引き続きそちらで仕事を続けさせてもらうよう話しをしていますので、よろしくお願いします。
あ、今夜社長さんに電話したことは、妻には内緒にしてますので、◯◯さんとの浮気の件もどうぞ忘れてください。
電話が切られた後、私はカナへ連絡をとろうか悩んだものの、カナが夫に監視されている可能性を考え、次のカナの出勤日まで、今夜のことは自分の胸の内にとどめておくことにしました。