(この最初の投稿だけ長いですけど、読んでくれたらうれしいです)
その頃、俺は今までやっていた製造業の仕事を退社して、一躍、個人事業主としての仕事を始めようとしていました。
仕事は今流行りの軽貨物ドライバー。アマ〇ンとかの荷物を運ぶアノ仕事の事です。
その為には指定された積載量を満たしている軽自動車と、黒ナンバーの手続き等があって実際に仕事を始めるまでに約1か月半くらいの間があったのです。
同じくその頃、俺の携帯電話には数年前に登録した派遣会社からのお仕事紹介メールが定期的に入っていました。
仕事をしている時には迷惑メール同然のこのメールも、いつもは読む前に削除していたのですが、その時は暇しているという事もあって、ついつい目を通した時に目が入ったのが以下のような募集メールだったのです。
図書館の電子化に伴う本の棚卸作業
時給900円
特に必要な資格などありません。学生、シニア歓迎
こんな感じのメールでした。(はて。図書館の棚卸ってなんだ?)と思って、さらにメールを読み進めていくと、どうやら隣町の市立K図書館が、今まで貸出カードという紙媒体で書籍の管理していたのを、ジュ〇ク堂とかにあるような「本を探す」「タイトル検索」「作家名検索」という、あんな感じの機械を設置するとのことで、今現在の図書館にどれだけの本が在庫していあるのか?というのを調べる仕事みたいでした。
とりあえず暇していた俺は、(図書館の仕事か~)と、もしかしたら新しい発見でもあるかもしれないな。とあまり考えずに応募して・・・採用されちゃったのが事の始まりでした。
出勤初日。市立K図書館に行ってみると、図書館の責任者っぽい中年のオッサンと、30代半ばくらいのオネーサン(重要キャラ)20代前半の学生クン。そして28歳の俺。という顔ぶれでした。
図書館のオッサン「えーと。みなさんお揃いとの事なので、少し定刻より早いですが、作業の説明をしていこうと思います」
一同「はい。よろしくお願いします」
図書館のオッサン「もう面接の時に聞いてもらってると思うけど、今回K図書館が検索用のシステム端末を導入するということで、その前に、今現在の段階でどれだけの本が置いてあるのかを調べてもらおうと思います。やり方はほんと、単純なんだけど。本棚の端っこから一人が脚立に乗って本を手に取ってもらい、そこに張ってるシールを読み上げてほしいんだ。例えばー。この本にはB-505って書いてるんだけど、それを読み上げてもらって、下にいる人が所定の用紙にタイトル名と作家名と出版社名の3つを書いていくだけ。ただ注意してほしいのは皆さんに作ってもらうリストが、将来的にシステム端末の中にとりこまれる基本データとなるから、書き間違いとか誤字脱字だけはないように気を付けてね。あと、今日は初日だからという事で3名来てもらったけど、明日からはシフト制になってて2人一組になるのは聞いてもらってるよね。(はい)誰が脚立に乗る係か、誰が記録係かっていうのは皆さんで話し合って決めてくれたらいいかな。100冊読んだら交代とか、そういうのでいいと思うけど。ずっと同じポジションだったら飽きてくると思うから。(はーい)じゃ、よろしく。お昼になったらテキトーに1時間とってくれたらいいよ。」
こんな感じで俺たちの棚卸作業が始まり、とりあえず3尺の脚立を手に持って、言われたとおり図書館の一番端っこの一番上の本棚から在庫している本を読み上げていきました。
ここで登場人物を紹介したいんだけど、30代のオネーサンというのが「山岸香織」(36歳)職業:専業主婦 かなり古いけど、顔や全体的な雰囲気が似ているので例えに出すけど、若い頃の田中律子を今風にした感じ(笑)この先詳しく話していく予定だけど、この人のおかげで俺の今までの30代女性に対する固定概念は一気に変化したと思います。
学生クンはどうせこの後、すぐ居なくなるのでハショらせてもらおうと思います。
俺「じゃ、始めましょうか。えーと、、一番端っこからいくと・・・J-303」
学生クン「J-303っすね。タイトルとかお願いします。」
俺「著者:田畑あきひこ ユダヤ資本とシオニズム TT出版」
学生クン「復唱します。田畑・・・・・・」
香織「1冊記録し終わるのにけっこうな時間かかるね」
俺「そうっすね。漢字間違いとかしちゃダメだって言ってるし、、、」
学生クン「この図書館にある本・・全部やるんですかね?」
俺「そういうつもりなんじゃないかな。一応、俺は来月末までの契約だけど」
香織「あ、そうなんだー。私、いちおう終わるまで仕事できますって言ってる」
学生君「みなさん、それぞれ契約内容違うんですね」
俺「俺が抜けたらまた新しい人くるんじゃないかな。」
初対面、初日という事もあってか、こんな感じで作業を進めていくことになったのです。
すると・・・3日目になって学生クンがこの退屈な単純作業に飽きてしまったのか、急にこなくなり・・・。予想外にもこの後の作業は全部、俺と香織さんの2名でする事になってしまいました。
結果、学生クンが抜けた穴を俺と香織さんが補填するような形になり、香織さんとしてはシフトに入る日程が増えてラッキーと言っていたし、俺は最初から暇つぶし目的でやっていたというのもあったので特になんとも思いませんでした。
最初の頃は俺と香織さんも簡単な自己紹介をし、俺は俺で転職期間中の暇つぶし。独身。F町で一人暮らし。次は軽貨物ドライバーをする予定。等と話しました。
香織さんは専業主婦 6歳の娘が一人 最近始めたのがジム通い などなどとお互いの話をし、仕事モード2時間に対し、おしゃべりモード30分くらいの割合で設定し、なんとかこの退屈な単純作業を少しでも楽しくやっていこうと頑張っていたのです。
それから週4日 朝9時~15時 毎日、毎日、香織さんと顔を合わして単純作業を繰り返していくうちに、 少しずつ香織さんとも打ち解けて行く実感がありました。仕事のコツも掴んできたし、お互いの阿吽の呼吸っていうのでしょうか。100冊の本を記録するのに最初ほど手間もかからなくなり、多少の余裕が見えてきた時の話です。
ここからこのサイトの趣旨であるエロ要素へと片足を突っ込んでいくのですが、香織さんって一言でいうなら、遠まわしにスタイル自慢をしてくる女の人でした。まずこの現時点では俺と香織さんの間にエロ系の話は出ていないのですが、服装がやや自分のボディラインをアピールしたがる人なんだというのだけは感じていたのです。
これは俺の先入観かもしれませんが、20代ならともかく、30代、40代、しいては50代でもいいんですが、自分のプロポーションをアピールしてくる系の服きている人って、やっぱスタイルがいい人だからこそ出来ることだと思うし、いやむしろそういった人達が「それをする為にスタイルを維持している」と思うんです。香織さんも同じで、会話の中でも節々に、「最近、ジムでウェスト絞ってる」「出産しても元の体形をキープするためにに」とか、そういった感じで自分のスタイル系の話が多い人でもありました。
だからなのかも知れませんが、深層心理のどこかで「自分のカラダを見て頂戴」みたいな感覚を持っているのかもしれません。ピチピチのスパッツ・レギンス系、マ〇Pにフィットしまくりのスキニー。おっぱいぴっちり系のTシャツとか着てくる人だったのです。
俺はもともと、この香織さんという人と出会うまでは30代、既婚、出産経験ありの3要素が入った異性に対してはゼロといってもいいくらいゼロしかなかったのですけど、この香織さんと近い距離で仕事をしているせいか(30代そこまで悪くないよな・・w)と思うようにまでなっていました。
そんなエロい視線で香織さんを眺めるようになって数日後・・とうとう出てはいけないキーワードが出てしまったのです。
香織「え・・・と・・・www」
俺「どうしました?」
香織「よりによって・・ww」
俺「ん?」
香織「Hー072」
俺「wwwwwwwwwww」
香織「wwwwwwwww」
俺「かなりエロい番号きましたねw」
香織「ですねw 072はまだ分かるけど、頭文字がHってwwww」
俺「本の題名は?」
香織「ルーブル美術館の至宝w」
俺「そこはぜんぜんエロくないんですねw」
香織「いや、けっこうエロいwww ほらw裸婦像の写真w」
俺「ほほうw 巨乳だw ルネッサンス時代の騎士達はこれをエロ本として使っていたかもw」
香織「当時、写真ないでしょw」
俺「当時の美術館で見て目に焼き付けて。。。トイレでこっそりっていう段取りw」
香織「トイレでこっそりwwww」
香織「いちおう、公立図書館だからエロ本はさすがに置いてないよねw」
俺「エロ要素あるっていったら、、うーん。保健体育とか水泳の本とかっすかね?w」
香織「そこですかwww」
俺「いやまぁ、正直いうなら香織さんもかなりエロ要素ある人だと思いますけど?w」
香織「どこが?w」
俺「だって普通にスタイルいいしw キレイだしw」
香織「またまたー。お世辞いっちゃってw」
俺「俺はいいと思いますよ。香織さんが独身だったらコクってるかもしれませんよ?w」
香織「それは残念でしたw 既に手を付けられた後でございます♪」
俺「手を付けられるっていう表現wwwww」
とまぁ、こんな感じで話が盛り上がって行きました。ただ・・・・。ただ・・・・・。これだけで終わったならば、もしかしたらよくある事なのかもしれません。この会話だけで終わったのならば。
ですが終わりませんでした。終わるどころか、次の日に予想外の展開が起こったのです。