うちは、親の代から地元商店街で衣料品店をやってますが、半年くらい前に、これまで見たことない2人組のお客さんが来ました。
狭い店ながら、一応、子供服から年配向けまで、幅広く取り扱ってるのと、私が店を仕切ってからはネット経由でも安く、流行りのを仕入れてるので、噂を聞き付け来てくれたそうです。
どっちも身長は140台くらい。同じようなデザインの服を着て、1人は細身、もう1人は少しふくよかな感じで、どっちも同じツインテールなので、「お嬢ちゃんら、姉妹かい?」と聞くと、2人は見合って、プッと吹いたと思ったら、細身の子がもう1人の腕を抱き寄せ、「ママですよ~」と言われてビックリしました。
ノーメイクだし、目尻のしわとかないくらい肌の張りもあって、てっきり1個くらい上のお姉ちゃんかなと思ってたら、まさかの母親!
同級生でも小っちゃくて可愛い感じの子が居ましたが、レベルが全く違いました。
失礼をお詫びしましたが、よく言われることだと慣れた感じで、サイズもほとんど一緒だし、母娘で貸し借りが出来て便利なんです~と、あっけらかんと言われたのが救いでした。
2人はすぐに目を店内に向け、ほんとに友達同士のようにキャッキャと言いながら服を選んでいて、試着もしたいと言うので案内しました。20分くらいして3着選んで、これにしますとレジに。
私は、ちょっと待ってと、返品予定の商品を数点出しました。
ほんの僅かなエラーでしたが、普段着にするには影響ないレベルで、良かったらさっきの失言のお詫びに差し上げますと言うと、恐縮しながらも受け取ってくれました。
後日、母親の方が来て、サイズも良かったし、娘も学校に着ていけると言って、毎日それぞれ変えているそうです。
それ以来、月に1~2回定期的に買いに来てくれて、娘さんと一緒の場合もあるし、平日時間のある時は、母親だけ来て、雑談してることも。
半年くらいして、閉店間際に母親が来ました。
子供さんが塾で、旦那が泊り出張で居ないから、お迎えまで来ちゃったとのこと。
私が未だ独身、両親は別に家があってそこに住んでて、兄夫婦が引っ越して2世帯住み始めて狭くなり、私は店の2階の元々の自宅を改修して住んでるのを知ってたので、夕飯になるオカズを持って来てくれたのでした。
いつも、同じ商店街の飲み屋かコンビニで済ませているので、久しぶりに誰かと一緒に食事となりました。
その日は、彼女のこととか根掘り葉掘り聞かれましたが、今は彼女も誰も居ないとか、シモの処理まで聞かれて、たまに風俗でヌイてますと言ったら、今度私がしてあげようか?と言われて、冗談かと思って聞き流していました。