人妻との体験

ベッドに深く座り

広げた脚の間に

後ろ向きに座らせ

マッサージ


彼女が身を捩ると

そのたび

僕のペニスが刺激される

欲望が徐々に流れ込み

硬く

大きく

うねりはじめる


それを知ってか

指一本触れてもいないのに


彼女は腰をくねらせる



後ろからそっと抱き寄せ

さらっとした髪を撫で

指先で梳き

匂いを

感触を楽しむ


小刻みな震え


おもむろに

半ば汗に濡れた髪を

ゆっくりとかきあげ

右の耳を

唇で食む

円を描くように

耳朶から

食む

食む

食む


「んんっ…」

漏れる声

吐息


耳朶を飾っていたピアスは

ふたつ綺麗に並んで

サイドテーブルに置かれている


耳を食まれ

犯されることを

期待していたのか

見透かしていたのか




耳の内側のラインに沿って

舌先でなぞる

耳穴に

一瞬舌をねじ込み

刹那

…

息を吹きかける


「ぁんっ…」

吐息が声に変わり

大きく腰がうねり

熱を帯び始めたペニスを

さらに刺激する



両手の指先は

さながら刷毛のように

露わになった肩を

ワンピース越しの

括れた脇腹

半ば隠された外腿

剥き出しの膝

敏感な乳房の外側

(乳首に触れることないよう慎重に)

触れられるのを待ち侘びていた内腿

(勿論性器には触れない)

屹立した乳首の周辺

乳輪に触れるか触れないか

際の際を狙って

執拗に

フェザータッチ


切なげな声が

途切れ途切れに

やがて切れ目なく

絞り出され


彼女の両手は

僕の太腿を撫で回し

時に艶めかしく弄っている


僕の唇は

汗ばんだうなじ

…

ところどころに

…

触れるだけのキス



唾液を

少しだけ湿らせた舌先で

うなじのラインに

さっと塗りつけ

…

一瞬息を吹きかける

その繰り返し

数回



太腿を掴む手は

確かな欲情で

熱くなっていく…



彼女の欲情のギアが

今ひとつ

上がった



彼女が腰をうねらせるたび

ペニスが刺激され
熱く…


彼女が身を捩ると

髪の香りが鼻先を刺激する


欲情に濡れた瞳

言葉にならない声

物言わずともわかる

求めるのは獣のような接吻


おもむろに

だらしなく開いた唇に

唇を 重ね

刹那

唇の間から
命あるかのように蠢く舌が
這い出て
僕の唇を舐る


不意を突かれ
一瞬舌を絡めそうになるが

それも一瞬

首をすっ と引き 焦らす

伴侶を失ったかのように
虚ろに彷徨う彼女の舌

その舌に触れぬよう

口角に

頬に

唇に

柔らかく 唇を


声なき声が漏れ

瞳に映る欲情は募るばかり



やにわ

着衣の上

乳首を

… …

爪の先 擦る


激しい震え


そして

蠢く舌に
舌を絡め舐り強く吸う

歓喜に咽ぶかのように
蠢く舌

漏れる切なげな鳴き声


さらに乳首をつまみ

乳房に埋め

乳房を弄り
揉みしだきながら
乳首に微かに触れる


彼女の腰はもはや
蠢くことを止められず

ペニスは脈うち始める


彼女は最早雌に変貌

いや

秘めた貌が露わになった

もう戻れない