タバコ臭い室内で電話の着信音と男のボソボソ喋る声。懐かしいですよね、テレクラ。
当時、僕が働いていた小さな食堂はランチタイムが終わって14時頃から17時迄が休憩時間でした。その時間を利用して独り暮らしをしていた僕は逆の発想で家の電話から昼下がりの人妻に逆テレクラ感覚で適当な番号にイタ電してオナニーからの、後日あわよくば会ってからのセックスを妄想していました。
プルプル、プルプル。
「はい、〇〇です。」
「あ、もしもし、今オナニーしてるから聞いてもらえますか?」
「ガチャン!」
当然、こうなりますわね。でも、時々は何も言わずに聞いてくれる女の人も居てまして僕の毎日の日課としてお昼のイタ電オナニーが始まりました。
そして何日か続けていると。
「はい、〇〇です。」
「もしもし、今オナニーしてるから聞いてもらえますか?」
「えっ?ダメですよイタ電は。切りますよ。」
そう、少し会話が出来たのです。
「あの、聞くだけでいいのでお願いします。」
「…。…聞くだけでよかったら…、はい…。」
んで、マジでオナニーしちゃいまして。
「終わったの?」
「はい。」
「じゃあ、切りますね。」
「あの、優しいですね。聞いてくれた人初めてです。」
「一生懸命だったから、聞くだけならと思って。」
「ありがとうございます。あの、明日も掛けていいですか?聞くだけでいいので、お願いします。」
「えっ?明日も?ん槌槌、ま、あの…これぐらいの時間ならいいですけど聞くだけですよ。」
「えっ?いいんですか?そしたら明日も掛けますね。」
当時、僕が28歳で彼女は4歳年上の32歳の専業主婦でした。テレセは何回かはしましたが、結構話しも合いまして、それから3ヶ月後に逢うことになり、初めて逢って初めてセックスしてから25年間付き合いました。でも今年の3月から音信不通なんです。
出逢いも突然なら別れも突然でした。不倫の結末なんてこんな感じなんでしょうね。元気で居てくれたらいいんですけど、確かめるのも怖いし。ありがとうって伝えたいです。批判も有るでしょうが皆さんのご意見聞きたいです。女の人からも聞きたいです。