妻を事故で亡くし俺はアパートで一人暮らしをしている。隣は夫婦喧嘩の絶えない家庭で奥さんは耐えきれず家をでていった。そんなある日、俺は仕事の都合で離れた街に引っ越した。仕事帰りに立ち寄ったスーパーで偶然、奥さんに会った。「〇〇さん?」俺は思わず声をかけた。「あら…何故ここに?」「実は転勤で…」なんて会話をした。彼女曰わく離婚した後、独身時代に住んでいた街に戻りアパートで一人暮らしをしているそうで、そのアパートは俺の住むアパートの近所だった。その日以来、彼女(美千子)とよく話をするようになった。ある日「今度、食事でも行きませんか?」彼女を誘ってみた「良いですね。でもお金かかるし…よければ私の家に来ませんか?ご馳走しますよ…イエ、ご馳走させてください。」聞けば彼女は料理が趣味なのだが離婚以来まともな料理を作ってないとの事。俺も妻を亡くして以来まともな料理を食べてない…で、次の休みの日、彼女の家に行くことになった。彼女の家に行くと「ここに座って待ってて…もうすぐ出来るから」俺はテーブルの前に座り彼女の料理する後ろ姿を見ていた。やがて彼女は「できましたよ」とニコニコしながら沢山の料理をテーブルに運んでくる様子を見ていた。続きます