そう、出会いは本当にたまたまだった。
僕が若くして結婚した去年の春先。当時22歳だった僕にしては早い結婚だ。そう、できちゃった婚というやつだった。結婚とともに実家を出ざる得なくなった僕たちはある一件のアパートに住むことになった。
高級住宅街なわけでもなく、かといって古い家ばかりでも無い浜松市らしい地域だった。
そこはアパートの割合も多く、人も多くもないが少ないわけではない。そこで新たな生活をはじめた。
当時の僕はトラックの運転手をしていて二交代制勤務で朝昼夕と家にいる時間も多かった。タバコは吸わなかったがアパートからの外の空気が好きで窓際にイスを置いて外の風を1人で感じるのがすきだった。
あの日はとても心地の良いいい風が吹いていた、いつものように外の風を感じていた僕の前にその風を一変させるようなフェロモンが現れた。
彼女の名前はみほ、引き締まったボディラインにタンクトップ、キュっと上がったヒップに見えてしまうんじゃないかと思うくらいのショートパンツ、右手から伸びる可愛らしいデザインのロープの先には気付かずいやらしい視線を送っていた僕に威嚇を表すミニチュアダックス。タメか?歳下?いや歳上のおねえさんだろう、たかが近所の犬の散歩だが上品さが見え隠れする雰囲気、どこかさみしそうな様子も見えたのを覚えている。
僕の爽やかだった心が気づかぬうちに視線を奪われ股間が熱くなったのを今でも鮮明に思い出せる。
そう、今でも鮮明に、、、。
続く。