三年前の忘年会で彼女と出会った。
友達や、知り合いとの忘年会。
所沢の駅の近くの居酒屋。
彼女は、知り合いの奥さんの友達。
俺、40歳結婚15年。彼女、33歳結婚8年。西武線沿線に住む可愛らしい奥様。
彼女は親友になった。毎日メールした。
最近の漫画のこと、ホラー映画のこと、
彼女のジムのこと、庭の植木のこと、インテリアのこと、化粧品のこと…たくさん、なんでも話した。
半年後には、二人きりで会うようになりました。
ラーメン屋巡りしたり、カラオケで昼呑みしたり、音楽聴きながらドライブしたり。いろんな所へ行った。
一線を越えたのは、夏の終わりころ。
土曜日の夕方のメールからでした。
『私のこと、好き!?好きなら今夜会いに来て!』
旦那さんと、子供が帰郷したらしく
俺は飯能まで車を走らせました。
飯能の駅前で彼女を車に乗せました。
彼女の案内で、狭山のホテルへ。
昔、旦那さんとよく来たホテルらしい。
親友だと思っていたけど、カワイイし、確かに女としても彼女を好きだった。エレベーターのなかで軽いキスをした。
『私とホテルに来て、嬉しい?』
子供の様な笑顔で聞いてくる。
知り合ってまだ一年経たない。彼女のことは、友達や妹の様に思っていたけど、いざこんな状況になると愛しくなってしまった。
部屋にはいり、少し話してから二人でお風呂にはいった。なんか、癒されたなぁ。
アゴがキュッとした丸顔、黒目がちな瞳、Bカップの小ぶりな胸、細くくびれた腰、丸く締まったお尻、太めの腿、スベスベした肌、サラサラの茶色い髪、彼女の香り。全部好きでした。
ベットでは、お互い、むさぼる様にセックスをしました。
舌を深く絡ませながらのキス。
クリトリスを舐めると、小さな高い声であえぐ彼女。
見られるのは恥ずかしいからと、俺の顔にクッションを置いてのフェラ。
何度も『気持ちいい?』と聞いてくる彼女。
俺の下で、恥ずかしい声を出しながら感じている彼女。
俺の上で、腰を前後にくねらせる彼女。
『中には絶対、出さないでね』
生でセックスしていました。
久々に、がむしゃらなセックスをしました。
最後はシーツに…
『中に出してないよね?』
笑いながら聞いてくる、彼女はめちゃくちゃカワイかったなぁ。
会うたびセックスしました。
もう、親友なんかじゃありません。
月に三回会うのが約束でした。
何度もキスをして、
何度も裸で抱き合って、
彼女の手料理もたくさん食べたし、
よくケンカもしたし…
俺の誕生日には、お揃いのストラップをくれました。
2年半の付き合いでした。
別れって、あっけないなぁ。
理由はいつもの、ケンカ。
ヤキモチ焼いたり、焼かれたり。
いつもなら俺が『ゴメンよー』で、終わるんだけど、
あの日のケンカは、かなり険悪で
お互いに引かなかった。
1週間後、
もう会わない、別れよう、と電話がきました。
俺も、『うん、お互いのためだね。』
言わなきゃよかった。
今でも彼女を好きだから。
それは、セックスをしたいからじゃないよ。
彼女とのセックス後の会話をひとつ、
『ホントに中にださなかった?』
『たぶんね!!』
『赤ちゃん出来たら、どうしよー!?』
『うちに、ちょうだいよ(笑)』
『ダメ、うちの子として育てます(笑)』
『ママ、大事に育ててね!!』
『○○の子なら、かっこいいね!!
っていうか、妊娠しても逃げない??』
『当たり前じゃん』
『じゃあ、頑張って育てるよ。たまになら、子供に会いにきていいよ(笑)』
冗談半分の会話だったけど、これが俺と彼女の関係のイチバンよい時だったな
あ。
彼女がクリスマスにくれたマフラー、暖かいよ。
毎日していたメールが来なくなる。
他愛もない話…
あの、人懐っこい笑顔が見られない。
癒されたい…
親友のままで、よかった。
親友のままが、よかった。