『こんばんは』
夕方買い物をしていると横で声がした。
見ると、誰だっけ?な制服姿の縦ロールの女性。
『あ!○○さん?』
『はい♪お買い物ですか?』
『そう、寒いから鍋にしようかと』
『いいなぁ、お鍋』
『髪型変えたんですか?』
『うん、巻いてみた。変かなぁ?』
『きれいですよ。大人っぽいし似合ってる。』
『よかったぁ♪』
彼女は賃貸マンションの隣りのちかちゃん。22歳の人妻でOLさん。
たまにすれ違い、挨拶から親しく会話するようになっていた明るく、まだ子どもみたいな女性。
なにより興味をそそるのが体型で、145cmと細く小さいくせにちゃんと主張するCカップ。
足も細く自分のふくらはぎ程度の太ももを見せるタイトスカートが妙に色っぽい。
仕事の時は4cmほどのハイヒールだが、無理した感じがキュートな雰囲気だ。
『かなり大人っぽいし、奥様らしく見える』
『えぇ!今までは子どもだった、と?』
『いやいや(汗)ますます美人だなって、』
『うそうそ(笑)ありがとう』
屈託なく笑う笑顔はかわいらしい。まだ学生で通じる年齢だから当たり前か。
『わたしもお鍋食べたいなぁ』
『寒いから美味しいよね。旦那さんも喜ぶよ』
『居ないんですょ~』
『ん?遅いの?』
『出張。アメリカ行ってるの。』
『あ、この前の大きい荷物か』
『そうそう、あの朝から一か月いないんです。』
確か中堅商社の営業とか言ったな、と思い出した。
『一人鍋じゃ淋しいし食べ切れないね』
『うん…一緒に食べたいな?』
『えっ!』
『だめ?』
『俺は構わないけど、平気?』
『ご飯くらい、ねえ。あ!なんか考えてます?』
『いやいや、良いのかなって』
『じゃ決まり!』
彼女のペースに乗せられ買い物を済ませて互いの車で帰宅した。
彼女は着替えて缶ビールを差し入れに僕の部屋にやって来て、
『わたしがやるね』
とキッチンに立つ。
土鍋などを並べながら彼女を見ると、素足にデニムスカート、大きめのトレーナーと学生みたいにシンプルだった。
下ごしらえをする彼女を見ながら、
『うん、若奥様だね。手慣れたものだ』
とからかう。
『野菜切っただけだよ(笑)はい、乾杯しよ』
『酒は苦手だからなぁ。少しだけね、奥様との夜に乾杯(笑)』
『あはっ♪通い妻とか?』