秋の暖かな日、することもなくホームセンターに併設された園芸館に立ち寄った。
様々な花が咲き心が軽くなる。
見掛けたシクラメンを久々に購入しようと思い棚に近付くと、隣りに不思議なバラがあった。
薄緑のバラ。
初めて見たのでしみじみ眺めていると、蕾は赤いラインがある。
緑は変異か?なんだ?
その時、係りの女性が歩いていたので声を掛けて聞いてみた。
「う~ん、どうなんでしょう…バラ担当じゃないから…札もついてるし間違いじゃないと思いますが…」
ちょっと困り顔で一生懸命な横顔と唇、屈み込み蕾を確認する緩めのシャツの隙間に目を奪われた。
「不思議だなって思っただけだから。ありがとう」
と困惑する彼女に礼を言って離れた。
他を見て通路を戻ると彼女が声を掛けてきた。
「あれは徐々に色が変わるそうです。」
解決し客に説明できた安心からか可愛い笑顔がたまらない。
そんな姿勢を褒めながら思い切って誘ってみた。戸惑う彼女に名刺を渡して帰宅した。
夜の遅い時間、メールが入る。簡単な自己紹介をやり取りしその日は終わった。
数日やり取りしたある日、落ち込み気味なメールが入る。
「主人が全然相手してくれない…」
結婚三年目だが遊びに行ったりすることもなくなり、会話も減ってしまった、と。
「せっかく一緒になったのに淋しいね」
すると吹っ切れたのか、
「もう一年もエッチしてくれないんです(泣)」
とぶちまけた。
内心ご馳走が目の前に並んだ気になったが、焦らず引き伸ばす。
「心配なくナマで中出しできるのにもったいないね?」
「うん、やっぱり貧乳嫌いなのかな…」
「小さかった?美人なのしか覚えてないよ」
「おっきくは、ない(泣)」
「じゃあ今度確かめに行って判定しなきゃ」
「次の日曜日は午後早く終わるんです。」
と今度は彼女から誘いをかけてきた。
その気があるのか、ただの流れで言ったのか疑問だが、遊びに行くとメールを返した。