去年の七月でした。
何となく覗いてみた出会い系サイト、タイミングが良かったのか、35才主婦の美歩と知り合えた。
旦那さんは41才、10才と7才の子供、下の子が小学生になり、暇を持て余していると言う美歩だった。
小遣い稼ぎにアルバイトでもしようかなと言う美歩に、俺の近所のコンビニで、パートアルバイト募集してることを美歩に教えた。
俺の情報のおかげで採用され、週三日アルバイトすることになった美歩、美歩を初めて見たのは、アルバイト中の美歩だった。
サイトで知り合い二カ月がたっていた。
今まで見たことがない人が働いていたので、すぐ美歩だとわかって、俺は駐車場掃除をしてた美歩に声をかけた。
「良一です」
「あぁ、はじめまして。おかけで働かせてもらってます。いつか会えそうだと思っていたけど」
それがスタートだった。
普通のメル友から親密さが増してきて、美歩が休みの火、木の俺が休みのとき、会って遊ぶように。
それまで美歩の旦那さんの愚痴をメールで散々聞かされていたが、直接会って愚痴を聞いてると、かなりストレスを溜めていそうな様子がよく見えた。
十月初旬、美歩と会う日、車に美歩を乗せて、俺は美歩にホテルに行きたいと告げた。
「ダメ!人妻だもん」
しかし断固拒否、という姿勢でもなかった。
だから俺はちょっと強引にホテルに車を入れようとした。
「え?ダメって言ったでしょ?ダメ~!」
「どうしてもダメ?」
返事がなかった美歩を見ると、困ったような顔をしていた。
「ここ、家が近すぎる。誰か知ってる人とかに見られたら」
それならと国道に出て、しばらく走って郊外のホテルに向かった。
「ここなら?」
困り果てた顔をしていた美歩。
「どうしてもしたいの?私、35才の人妻だよ?子供二人いるんだよ?」
「それでも美歩としてみたい。旦那さんに不満あるみたいだし、俺がそれを解消させれるかは試してみないとわからないけど」
するっとホテルのゲートをくぐる。
美歩はあ~あ、みたいな顔をしてから
「わかった」
と言った。
ホテルに入り、ソファーに座ると美歩が言った。
「やっぱり出会い系で知り合った人って、セックス求めてくるね?前の人もそうだった」
出会い系で男性と知り合うのは、俺で二人目だと言った。
ただその男性とは一線を越えずに終わったそうで。
続く