先日、私のプロフを見てご連絡を下さったCPの奥様に催眠導入しました。
奥様(みなみさん:仮名)は、催眠で○○になりたい、といった具体的な目的がある訳ではなく、
とにかく催眠がどんなものなのか体験してみたい、という漠然としたモチベーションで来られました。
しかし、今3人がいる場所はラブホですし、最終目的は一つです。
ご一緒した彼氏さん(北斗さん:仮名)は、これから先どうなって行くのか興味津々のご様子です。
「私、素直じゃないから催眠に掛かるかしら・・」
みなみさんはそう言われます。
「大丈夫ですよ。まぁ、やってみましょう。」
私とみなみさんは2人並んでベッドに座り、いよいよ、催眠開始です。
まずは、催眠とは何か、からお話していきます。
これは、誰に催眠を掛ける際も必ず行うことです。
催眠は怖いものじゃないんだよ、ということを分かってもらう為ですね。
よく、洗脳とゴッチャにされる催眠ですが、そのあたりも説明します。
ひと通りお話した後、簡単な催眠を実際にやってみます。
最初にやったのは、まぶたが開かなくなる催眠。
「えぇ~、ウソぉ、私、掛ってないぃ~!」
と、みなみさん大騒ぎです。
次は、指がくっついてしまう催眠。
これも、やはり大騒ぎです(^_^;)
続いて、後ろに倒れてしまう催眠。
自分の意思に反して、体が勝手に倒れてしまう現実を受け入れたくないようです。
「え~、もう~。」
不満げな表情を見せながらも、声はどこか楽しそうです。
そんなことを繰り返しながら、いよいよ本格的な催眠導入に移ります。
後ろに倒れると眠ってしまうという催眠です。
暗示を入れた後、後ろにバタンと倒れたみなみさんは全く動かなくなり、
誰がどう見ても寝ているようにしか見えません。
「3つ数えて手を叩くと目が覚めますよ。3 2 1 パン!」
みなみさんは、パッと目を開け、
「へっへっへっ・・」
と、変な笑いをします。
どうでしたか?と尋ねると、
「私、寝てないもん。 声、ちゃんと聞こえていたもん。」
と、のたまいます(^o^)
みなみさんが言っていることは半分正しいんです。
以前も書いたことがありますが、ぐっすり眠っている人の耳元でいくら暗示を囁いても、効果はありません。
それは催眠ではなく、睡眠だからです。
催眠中、脳は活発に動いています。
そして、一言も暗示を聞き逃すまいと、聞き耳を立てています。
だから、みなみさんの言う
「声が聞こえていた」
と言う証言は正しいのです。
しかし、傍から見れば、みなみさんはグッスリ眠っているようにしか見えません。
これは、意識のレベルが下がって、無意識のレベルが高まっているからです。
催眠は無意識に語り掛けるもの。
だから、そんなズレがおきるんですね。
まだまだ先は長いんで、ひとまずここで一区切りです(^O^)/