7麻里
大きな団地の中に麻里の家はあった。棟の3階の右側が麻里宅だ。チャイムを押すと明るく可愛い声
がした。勢いよくドアが開き麻里が出てきた。ギャルだった。最近ギャルママがテレビに出ている
が、まさにあんな感じだった。困ったなぁ、というのが私の最初の印象でした。髪は金色でギャルメ
イクに、オジサンには理解不能の服装、指先はネイルでややこしいことになっていた。何も着けてな
い爪の指先に女性的な魅力を感じるオジサンには正反対の女性だ。玄関を入ると左にある下駄箱の上
に家族の写真や結婚式の写真がギャル風?に綺麗に飾られている。
台所のテーブルに案内され、挨拶をすると開口一番、麻里が「アキラさんって暴れてました?」
直球だ。「いえいえ、そんなことないですよ」きっと顔が人よりほんの少し厳ついからだろう。
人を見かけで判断しちゃいかんよ、と心の中で私は呟いた。「お茶入れますね。珈琲でいいです
か?」「お気遣いなく」私は椅子に座り部屋を見渡した。
綺麗に片付いている。慌てて片付けた感じではない。キッチン周りも整理されている。見た目で判断
しちゃいかん、というのは私にも当てはまるようだった。
この時、麻里21歳、高校在学中に5歳上の旦那と付き合いだして卒業後すぐに結婚した。1歳6ヶ
月と0歳の男の子の母だった。話していると麻里が見た目とは逆のタイプの人間であることが分かっ
てきた。麻里は内向的で気を遣うタイプの人間のように思えた。このタイプは目立つことを嫌う。
どうやら周りのママ友がギャル系でそれに合わせている感じがした。想像通り子育てのことやママ友
との人間関係にストレスを感じているようだった。旦那が長期出張していることがそれに拍車をかけ
ていた。長男が私に纏わり付いてくるので、遊んでやることにした。
麻里はその間に化粧を落とし着替えた。ギャルママ達との食事会の後だったようだ。男の子と遊ぶの
は面白いもので、むきになって遊んでいると麻里が出てきた。金髪だった髪の毛は黒髪に変わってい
た。ウィッグを付けていたのだ。化粧もナチュラルメイクになり、ブラウスにスカート、爪のややこ
しい飾りも外されていた。
しかも可愛い。本仮屋ユイカに似た感じの容姿にスタイル、身長は150位で細身の小柄だ。
年齢的には枠外だが、麻里は一気に好みのタイプに変身した。「えらい変わりようですね」「別人っ
てよくいわれます」ママ友との兼ね合いと旦那がギャル系のスタイルが好きらしく出かける時はギャ
ルになっているとのことだった。長男が落ち着くと麻里は堰を切ったように話し出した。
私はとにかく聞き役に徹して麻里が話したいことを話させてそれをしっかり聞いた。「主人が出張先
で女を作ってしまった。年上の人妻、主人は私に気付かれてることを知らない。」その事がきっかけ
で旦那と夫婦生活ができなくなったらしい。抱かれようにも旦那が身体に触れた途端、身体が強張っ
てしまう。いくら自分に言い聞かせても身体が言う事をきかない。麻里は重い口調でしゃべった。
「こんなこと言ったら女としておしまいですね、何で初対面の人にこんなこと話してるんやろ」
麻里は恥ずかしそうに俯いた。「麻里さんはまだ旦那さんしか知らないんでしょう?」
麻里は少し喉を鳴らして、暫らく黙っていた。「言うとおりです、学校出てすぐ結婚したので、まだ
主人しか知りません」みるみる麻里の顔が赤くなった。
「旦那と別れようとは思ってないでしょう?嫌いではないんでしょ」
「けど主人はいまあの女に夢中です。主人に触られると身体が強張って心を閉じてしまうんです」
「旦那さんを責める気持ちやその人妻への嫉妬からそんなふうに反応してしまうんでしょうね」
私は麻里に男というものについて何やかやと話した。「そんなこと・・」眉間に皺を寄せて聞いてい
た麻里は呟くと、咎めるような目で私を見た。
「このまま旦那さんを拒んでいたら状態は悪くなるばかりですよ。余計に人妻にはまっていく。
旦那さんが麻里さんに手を出さなくなったらおしまいですよ。まだ大丈夫なんでしょ」
麻里の目はみるみるうちに潤み涙が零れた。思わず立ち上がった私は麻里を抱き寄せ唇を塞いだ。
まるで処女のように麻里は震えている。私に唇をこじ開けられ、舌を吸われ唾液を吸われるままで、
まるで人形のようだった。麻里の唇は今にも溶けてしまいそうに柔らかだった。
口から漏れる若く甘やか吐息が私の欲情をそそる。キスをしたままブラウスの上から胸に触れた。
麻里の身体が硬くなると胸元で手を交差させいやいやをして私から離れた。
「わたし怖い」といって私を見た麻里と目と目が合った。私は直感的に麻里を抱けると思った。
麻里の目が覚悟したように感じたからだ。私が麻里ににじり寄ると「ちょっと待ってください」とい
って麻里は冷蔵庫から缶ビールを出すと一口飲んだ。
私は「俺は麻里さんを抱く」ときっぱりと断言した。
麻里は肩で大きく息をしながら、もう一口ビールを飲んだ。
「旦那も他の女を抱いてるんだから、麻里さんが他の男に抱かれても文句は言えないはずだ」
「そんなぁ」「麻里さん、俺に抱かれる覚悟をしたんだろ」抱かれることを覚悟したであろう麻里の
心の中で、良心がせめぎあっているようだった。麻里は二人の子持ちといってもまだ21歳の、旦那
しか知らない女だ。いざとなると不安や恐怖に苛まれるのだろう。
私は麻里を抱き寄せた。「あうっ、だめ」私はたじろがず乱暴にブラウスのボタンを外すとブラジャ
ーをたくし上げ乳房を掴んだ。麻里の身体は温かく汗ばんでいた。私は麻里の乳首を摘んで「何がな
んでも麻里を抱くからね」と耳元でいうと、パンティの上から右手で麻里の秘部を弄った。
「お願い、シャワー使わせてください」「いいよこのままで」
「私、アキラさんに抱かれます。抱かれますからシャワー使わせてください。きれいな身体を抱いて
欲しいんです。恥ずかしいし」私は哀願する麻里から身体を離した。
麻里は欲望のままに複数の男達に抱かれることができる女とは違う。旦那以外知らない女が二人目の
男を知ろうとしている、麻里を慮ろうと思った。
シャワーを浴びた麻里はバスタオルをしっかり巻いて出てきた。
「アキラさんもシャワーを」といってバスタオルを私に渡した。
私がシャワーを浴びて出てくると、麻里は部屋を暗くして敷いた布団の上に正座をしていた。
私は欲情するとともに私のような男に身体を許す覚悟をした麻里が堪らなく愛おしくなった。
ちゃんとしないといけないと思った。人の奥さんを犯すのだから、ちゃんとしていないのだが、大事
に大切に扱わなければいけないな、と思ったのだった。私は後ろから麻里を優しく抱きしめた。
麻里は湿った熱い息を鼻から漏らすだけで黙っている。私は麻里の前に廻るとタオルを剥ぎ取った。
「いやっ」胸を両手で隠す麻里。麻里の手をのけて乳房を握った。けして大きくは無いが、柔らかく
若々しい弾力のあるふくらみだ。「どうして暗くしたんだ、麻里の身体は綺麗なのに、これを見せな
いんじゃ旦那もおこるはずだな、もったいことしてはダメだ」私は乳房を揉みしだき、乳首を指の間
に挟んで刺激した。麻里の息が荒くなる。
「あっ、だめです」久しぶりの愛撫だからか、もともと感じやすいのか。麻里はそれだけで身を捩り
甘い喘ぎ声を漏らした。麻里を抱き寄せキスをした。麻里の身体は石のように硬くなった。
しかし舌を侵入させると、そのうち麻里は私の背中に腕を回し、舌を積極的に動かすようになった。
身体を密着して麻里の唇を貪っていると、上気した麻里の身体から優しい肌の匂いが漂う。乳首を挟
んで軽く刺激するだけで麻里の鼻から熱い吐息が漏れあえかな声をあげた。感じていることを隠そう
とするかのように私の背中に回す腕に力が入り、私が送り込む唾液をがむしゃらに貪った。
私は唇から耳、首筋へと愛撫していく。そしてコリッと立った乳首を口に含んだ。「あん、許して」
感じていることが辛いのか、麻里は私の肩を両手で押しながら身体を捩らせた。麻里の押し殺した声
は私の肉棒を刺激する。二つの乳房を充分に口で弄んでから、麻里を布団に寝かせて麻里の太腿を一
気に押し上げた。
「いやぁ!」足を閉じようともがく麻里の秘部に顔を埋めた。
「あっ、ダメ、許して」私はクリトリスに舌を伸ばして舐めまわした。
すると麻里は「あっ、あっ、あっ、あっ」と短い連続した声をあげて激しく打ち震えた。
私は立ち上がり電気を点けた。まだ息を乱している麻里は明るくなった部屋に慌ててうつ伏せになっ
た。麻里の背中も実に綺麗だった。私は背中に覆い被さり、手で撫で舌で舐めた。麻里はモゾモゾと
背中を動かす。私は麻里の腰を持ち上げた。
「いやぁ」お尻を振りいやいやをする。「ゆるしてください、こんな恥ずかしいこと、おねがい」私
は既に反り返っている肉棒を麻里の秘部に擦り付けた。何度か擦り付けてからゆっくりと肉棒を麻里
の秘口に挿入していった。
「あっ、くうっ」破廉恥な格好を強いられている麻里には肉襞を掻き分け侵入してくる私の肉棒を受
け入れるしか無い。
「麻里、どうだ旦那と違う男のものは?」「ゆるして、ゆるしてください」
私は麻里の蜜壷の奥まで肉棒を押し入れた。締りの良い肉襞が私の肉棒を歓迎するかのように締め上
げてくる。乱れた麻里の美しい黒髪が明るい照明に照らされて、若い無垢な人妻を一層色っぽく見せ
た。「
ああ許して、お願い、もう許して、ああぅ、ダメェ、許して、んんんん、あんっ、ゆ許して、はああ
っ、はあ、はあ、はあ」許して、許してという麻里の哀願の言葉がだんだん喘ぎ声に変わってきた。
私は麻里の上半身を抱き上げて左手で麻里の顔をこちらに向けた。
「わ、私恥ずかしいです、お願い、見ないでください、電気消してください」
「麻里のアソコも見た、舐めもした」「そんなこと言わないで」麻里は身悶える。
私は腰の動きを早め差し入れを激しくした。麻里は身震いして再び逝った。
倒れこんだ麻里に身体を密着させて背中を愛撫した。私は麻里の身体向きを変え、仰向けにした。
「麻里は俺がこれまで抱いた女の中で最高だ」といった。
「そんなことない、そんなはずありません」といって麻里は悲しそうな顔をする。
私は麻里に軽くキスしてから、肉棒のゴムを外し、いきり立ったままの肉棒をまりの顔の前にもって
いった。
「今までこれが麻里の中に入っていたんだぞ」
「いや、いわないで」「しゃぶってくれ」「できません、ゆるして」
「だめだ、旦那はしゃぶられてるぞ」「・・・」
私は麻里の口元に肉棒を持っていき口に押し込んだ。「うっ、んっ」口に含んだものの動かないので
麻里の頭を両手で固定して、腰を動かして肉棒で麻里の口の中を犯した。苦しそうにくぐもった声を
漏らしているが、身体がピクピク反応している。麻里が感じていることは確かだった。
やり過ぎかと戸惑ったが、そのまま麻里の口の中に射精した。
「うっ」というと麻里は目を剥いて私を見た。「全部飲めよ、旦那も飲んでもらってるんだから」
麻里は私の肉棒を咥えたまま首を横に振っていたが、あきらめたのかそのまま飲み干した。
肉棒を抜くと麻里は咳き込みながら「ひどい、主人のも舐めたことないのに」
「だからダメなんだろ、今度からしゃぶってやれ」「・・・」
私は飲みかけのビールを麻里に私飲ませてやった。
「麻里、これからが本番だぞ、たっぷり麻里の身体を味合わせてもらうからな」
やっと呼吸が整ってきた麻里にそう言うと覆い被さった。今度はじっくりと執拗に愛撫して体位を変
えて思い切り抱いた。麻里の若いすべすべした肌が密着し、麻里の細い手足が私の身体に絡みつくの
はほんとに心地よく、私が麻里の身体にはまりそうだった。麻里も連続したアクメに達していた。
私はぐったりしている麻里に寄り添いまどろんだ。
「わたし、とうとう不倫してしまったんですね、後ろめたい女になってしまった」
「もうこれまでの麻里とは違うよ」
「恥ずかしいことされて、変なことさせられて、私いやらしい女になってしまった」
旦那のことを憎たらしいといいながらも、麻里は旦那のことを愛している。
私は麻里の身体をもっと味わいたいと思いつつ、それはダメだという気にもなっていた。
何か後ろめたさを感じた私は、そそくさと服を着て麻里宅をあとにした。