今後のことを考えると、所謂エッチな話ではないかもしれませんが、聞いて
ください。
出遭ったきっかけは、近所の夏休みの子供のイベント。お互いに既婚者どう
しで隣りのマンションに住んでいる私が35歳で、なおみが33歳。休日の朝は
とある喫茶店で偶然会うようになり、家族構成もわかるようになった。お互
いに一見幸せそうな家族に思えたに違いない。
それがある日を境に彼女にすごく興味を抱くようになった。色白でそんなに
特別綺麗とか豊満ではないし、化粧もほとんどしていなく色気もあまりない
真面目そうななおみだが、その真面目さがどこか気になる女性だった。
ある夜、Tシャツに、ショート丈のパンツを履いたなおみに夕方の会社帰りに
駅で偶然会った。娘を塾に送り出した後だという。直ぐになぜか私は彼女の
露出した白い足首が気になり、凝視してしまったら、なおみが恥ずかしげ
に、
「旦那のその・・・趣味というか癖というか・・・」と足首を隠しながら言
い出した。
そこまで凝視した自覚は無かったが、疑問をなおみに詳しく訪ねると、
確かに足首に赤く縛られた後のようなものがある。それは旦那とのSEXの度に
ロープで縛られることのようだった。
それを正直に私に言う彼女がちょっと不気味で恐くも思えたが、
「これってちょっと変ですよね?」と聞く彼女に、ちょっと股間が反応して
しまった。
「エスカートしちゃってて、最近では痛いだけなんです。秘密ですよ。」と
笑いながら、あっけらかんとした表情で言い出す。
もっと詳しく聞きたかったが、聞けずにその場は別れた。
SM夫婦・・・それからそんな妄想が頭を駆け巡った。
その週にもう一度その時間にその場所で会った時、
冗談っぽく、
「その後、縛られてます?」と聞くと、彼女は真っ赤になり恥ずかしがっ
た。また股間が反応してしまう私。
「大変ですね。」と漠然と言うと、
「娘も小6でしょ。いろいろ難しい歳だし、旦那は自営だから最近は早く帰
ってきてるので、娘を送り出した後のこの時間ぐらいしか・・・。」と聞い
てもいないことまで言い出し、
「これから・・・ですか?」と私は驚いた。
「でも・・・痛いだけなんですよ、私は。」と彼女が続けて、
「この前、ナベさんに言ったら、とても恥ずかしくて、その方がちょっと気
持ちが良かったんですけど・・・旦那には言ってないけど。」とたどたどし
く呟いた。
私は悶々としてしまい、つい、
「私にお役に立てるようなことがあれば」なんてわけのわからないことを言
いながら、一方的に携帯の番号を教えてしまった。
まさか電話なんてかかってくるわけがないとは思っていたが、彼女から電話
があった。
明日の夕方、会社の近くで会うことになった。今から私は悶々としている。