エロ本編集者の役得

僕は37歳でエロ本の編集をしています。これは、先月のことなんですが……。
　編集部に雑誌に出てみたいという38歳の人妻さんから電話があり、たまたま僕が対応したんで
す。
「お金っていくらぐらいもらえるんですか？」
　M子と名乗る女性は、あきらかにギャラ目当て。僕は、「顔を出すなら４万くらい、目線を入れ
るなら２万円くらいですよ」と答え、とりあえず面接することになったんです。面接は、彼女が千
葉の津田沼在住で、できれば船橋まで来て欲しいと言うのでオッケーしました。そして、面接当
日……。
「こういうの初めてで、何だか緊張します」
　と話したM子さんは、38歳でスレンダーながら、なかなかの巨乳。さすが、自らエロモデルに志
願するだけのことはあると思いました。僕らは、話の内容が内容なので喫茶店よりはとカラオケ
ボックスへ。そして、撮影内容の確認をし始めました。
「フェラはできる？」
「本番は？」
　それに対して恥ずかしそうに顔を赤らめながらも、M子さんは、マニアックな撮影以外、普通の
セックスものなら顔射、口内発射もオッケーとのことでした。
　そして30分。ほぼ内容が確認できたので、
「じゃ、編集部に持ち帰って後日連絡しますので……」
　とカラオケボックスを出ようとすると……。何と彼女がこんなことを言ったんです。
「今日は撮影してもらえないんですか？」
「……今日はギャラも持ってないし」
「そうですか……でも……」
　なにやらモジモジしていて煮え切らない彼女。僕は、
『これはもしや……』
　お金目的を装っていはいるけど、本当はセックスしたいだけなんじゃないか？　彼女の表情から
そう感じ取ったんです。そこで、
「じゃ、ギャラは出せないけど、軽くカメラテストしてみます？」
　と提案してみました。すると、
「……はい」
　と彼女。僕の予想は大当たりでした。
　当然、ホテルに入ると、指マンしただけで、
「あぁ～ッ、ダメになっちゃうぅ」
　と乱れまくる彼女。バックで挿入し、正常位、騎乗位と体位を変えつつ、大満足のセックスを楽
しませてもらいました。

　そして、これには後日談があるんです。
　編集部に面接表を持って帰ったら、けっこういい玉だから撮影しようということになり、それを
報告しようと聞いていた携帯に電話を掛けたんですが……。
「この電話番号は現在使われておりません」
　最初からウソの電話番号だったみたいなんです。欲求不満でセックスがしたい。エロ本編集部に
電話すれば、セックスできると思ったのかもしれませんね。