内ももの力がはっきりと、そしてしっかりと抜けた。右手は自由に動く。
クリトリスの上に置かれた中指は、微妙なタッチの刺激を送り込み続ける。
ひとつ大きな吐息が漏れた。
「大丈夫?」
私の口調が、以前から慣れ親しんだような、男のそれにかわっている。1時
間前まではまったくの他人同士なのに。
額を覆っていた左手をそっと外すと、両のまぶたをうっすらと開き、また物
憂げに閉じる。
左手の指がそっと鼻筋からくちびるへとなぞる。彼女は唇をすぼめて触れた
指先にくちづけしてきた。その唇に私の唇をゆっくりと押し当てた。すんな
りと受け入れ、肩で呼吸をしている。数分?いや数秒間のくちづけ。
ショーツ越しにクリトリスに当てていた右手を、腹部の上方、ショーツと地
肌の境までずらしてとめる。くちびるを離すと、彼女が薄目を開けて小さく
うなずく。進入を許可された右手がショーツのゴムをくぐる。さっきは衣越
しだったヘアーがじかの感触となる。柔らかいヘアーだ。
一瞬感触を楽しんだ後、さらに進める。割れ目から蜜つぼに指がすべり込ん
だ。彼女の興奮と期待が、オ○ンコの中に、粘りと熱を帯びた愛液をあふれ
させている。差し入れた中指を鍵の手に曲げる。親指はクリトリスの上だ。
ちょうど両指で挟みこむように圧力を加える。
=Gスポット、きつく刺激しては痛いらしい。女性の苦痛の様子を、感じてい
ると勘違いする男性が多いが、軽いタッチで充分な刺激になるそうだ。=
うっ、とのけぞらせた喉がやたらと白く、ヒワイさを際立たせる。
「どう?」
「アア、ダメ。ああ、イイー」ため息とも喘ぎともつかない声。
私の腕をつかむ両手には拒否の力はこめられていない。
あふれた愛液は私の指を容赦なく、音を立てて濡らす。潤んだまなざしが私
を見つめて訴える。
「さあ、今日の仕上げだよ」
彼女は何も答えず、2度強くうなずくとそっと眼を閉じた。
「もう一度うつぶせになって、施術続けるよ」
この時点でも彼女には若干の葛藤があるに違いない。
ほんの数刻前まで見ず知らずの男に、身をゆだねる罪悪感と、官能の海にと
ことん沈みこみたい女の性。
そんな相反する意識のはざまで、残された良心を無理なく心の外に追いやる
には、「今はまだ整体の途中、これは腰の痛みを解消するための行為」と自
分自身を得心させることが一番だ。
解き放たれた期待感は行動を迅速にさせる。意外とすばやくうつぶせにな
る。
念押しだ、もう一度、先ほどの仙骨脇を強めに刺激。身体がピクンと跳ね上
がる。
私は静かに術着のパンツを脱ぎ、下半身を裸にする。
ベッドもろともに彼女の太ももをまたぐ。ここからは言葉は不要だ。
彼女のパンツに両手の指をかけ、ショーツもろともにゆっくりと膝の上まで
引き下げる。私の行動に協力して、浮かした白桃のような尻があらわにな
り、太ももの間から陰毛がのぞく。肌に残された、ショーツとクロッチの圧
迫痕のうっすらなラインが欲情を激しくそそる。
今、彼女は私の下半身が裸であることに気づいて、何も言わず小刻みに震え
始めた。
さきほどの愛撫で、彼女のオ○ンコがいわゆる下付きであることを確認して
ある。
私はいきり立つペニスを割れ目にあてがった。
「フー、」彼女からため息がひとつ漏れる。
ゆっくりと下方に押し込まれた亀頭が、入り口に半分没入した。
オ○ンコは充分に潤っている。少しじらすように間をおく。
腰を振りイヤイヤの意思表示。
方向を定めペニスを前、下の方向に進める。体勢上、完全に奥まで到達はし
ていないものの、彼女のオ○ンコに俺のペニスが納まった。
尻のふくらみを両方に分け割ると、うすピンクのアナルの下に、きっちりと
ペニスをくわえ込んだオ○ンコのヒダがうごめいている。
前後にゆっくりとスライドさせる小さな動きに合わせて「あっ、あっ、あ
っ」と喘ぎ声。
一番奥に到達した状態でより深くスライド。
「アーーッ」長い悲鳴。
先ほどの骨盤の上の両脇のポイント両手で挟みこむ。
「ヤメテ、それ、それだめです。おかしくなっちゃう。だめー」
Tシャツをずりあげるとブラのホックを外した。
上体を前のめりに両手を差し入れて、バストをつかむ。ココへは初めての攻
撃だ。人差し指と、中指で乳首を挟み、やわらかく絞り上げる。私のペニス
にピクンと振動が伝わる。ここにもかなりの弱点が隠されているようだ。
彼女の両足をはさむ込み、下腹を尻に密着させて激しく動く。
小さな悲鳴とともに両足を突っ張らせ、そして脱力。
彼女が一回目の頂点に達した。
本当は行為はまだ続くのですが・・