先日同級生の有志で飲み会をしました。
男は俺を含め5人で女は3人のささやかな同級会でした。男は時々集まって飲んでる奴らだったので、酒好きの俺はハイピッチで生ビールを飲み続けました。
少し遅れて女たちが来た頃にはほろ酔いでした。女3人の中に卒業以来久々に会う寿美子がいました。
寿美子とは保育園から一緒で家も近所で高校までクラスもずーっと一緒でした。高校の時俺が引っ越してからは学校でしか会わなくなり、北海道の大学に行った寿美子とは本当にひさしぶりでした。
あの頃はデブでいじめていた寿美子は見違える程、痩せて綺麗になってました。寿美子は俺の隣に座ると懐かしそうに『かっちゃん、ひさしぶり。元気だった?』と、声を掛けてきました。『おう、ひさしぶり。本当に寿美子か?綺麗になったな。』そんな挨拶を交わし飲み会は続きました。
寿美子は酒が飲めないから烏龍茶を飲んでました。
誰彼ともなく二次会のカラオケに行こうと、なりました。
カラオケの得意じゃない俺は『すまん、俺、明日も仕事だから今日は帰るわ。』と言ってタクシーを呼ぼうとしたら、寿美子が『かっちゃん、私、飲んでないし、車だから送ってあげるよ。』と言ってくれたので、皆と別れ寿美子の車に乗り込みました。
寿美子と2人っきりになった途端に、寿美子を意識して無口になった俺に、寿美子は自分の近況を一方的に語り、挙げ句は、旦那が最近、浮気をして離婚しようか悩んでいることまで話し出した。俺は酔った勢いで、『旦那が浮気したなら、お前も浮気してやればいいじゃないか。』と、冗談半分に言うと、今までしゃべりまくっていた寿美子が、急に無口になり、顔を覗き込むと泣いてました。
『ごめんな。寿美子真剣に悩んでいるんだな。俺でよかったら相談にのるから、また、連絡してくれよ。』すると寿美子が『かっちゃん、今夜は時間無いの?明日仕事だから無理だよね?』『イヤ、明日仕事って嘘だから大丈夫だけど。』『本当?じゃあもう少し大丈夫?かっちゃん、今夜寿美子と浮気して、お願い。』寿美子は車を空き地に停めた。『寿美子、本気か?俺、本気にしちゃうぞ。』『いいよ。かっちゃんなら。昔からかっちゃんが好きだったし、でもあの頃は私太っていたから、勇気出せなくて言えなかったけど。』『そうか、俺だってお前が気になっていたんだ。でも今日久々に会って綺麗になった寿美子見たら…』
どちらからともなく、見つめ合い自然とキスをした。