会社が所属している某団体の慰安旅行に会社代表で参加した。
メンバーは高齢者が多く(ほぼ60代 男女とも)40代は私一人でした。
そのリゾートは比較的高級で、お金持ちの女性をターゲットにしているらしく、私共のような団体はいなかった。
夜の宴会も早々にお開きになり、年寄り連中は部屋に帰っていった。
どうも飲み足らないので、施設内にあるバーへ。お客はいいとこの奥様風の二人組だけ。私はカウンターのはじに座りスコッチをちびりちびり。
気疲れした身体につよいスコッチがしみわたる。控えめなジャズが静かな店内に心地よく流れている。
2杯目を注文しようとバーテンを見ると、新たなロックグラスにスコッチを入れて私の前へ差し出し「あちらのお客様からです」と。
男が女性にご馳走することはよくテレビドラマや映画でみたことはあるが女性からっていうのは初めてだ。(私はそんな気障なことはできないが)私は席を立ち2人組の女性の席に行きお礼を言った。
「ありがとうございます。遠慮なくいただきますね」「お一人なんですか?」「いえ、団体の旅行でして・・皆早々と寝てしまったものですから、ちょっと1杯と思って」歳はたぶん50代中~後半といったところか。二人ともムッチリとした身体に浴衣・丹前を着てリラックスしている。
「お二人で旅行ですか?」「ええ、昔からの親友同士なんです。・・何か静か過ぎちゃって落ちつかないねって2人で話してたんですよ」
「私も、お年寄りと1日一緒にいてちょっと気疲れしました」
「一緒にのみません?こんなおばあちゃん2人じゃつまらないかもしれませんけど」
「お邪魔じゃないですか?」「とんでもない!ご一緒していただけるとうれしいわ」
それから3人であのスコッチ、このスコッチと5,6杯を空け大いに盛り上がった。
続きはまた。