皆さんデート費用にはそれぞれ苦労されていることと思います。僕の場合も、これまで女性には一円も払ったことはありませんが、デート費用は基本的に全部払うことにしているので、それなりに厳しいです。これまでの人生、小遣いが倍あれば、倍のデートができたことでしょう。
そんな僕でも、女性とデートするたびに、経費が掛かからないどころか、財布が膨れて帰宅したということが一度(一人)だけありました。そんな夢のような話がこのセチガラい世にあるものかどうか、こいつの話は信用できるかどうか、聞いてください。
10数年前、40才台半ばのこと、上野の松坂屋の地下2階の中華料理店で昼食を摂っていました。僕の隣のテーブルに50台半ばの感じの、顔がちょっと馬面でオバサンくさいけど、色気プンプンの人がいました。大きい丸テーブルの、どちらにも一人ずつです。ヘアピースで頭が盛り上がっていて、金持ち風。例えば、左手薬指にはビー玉より大きい、黒真珠。
ちょっと目が合ったりしましたが、彼女に続いてレジをして、店の前(といっても、デパートの通路)でお茶に誘いました。誘ってくれてありがとうと言われてどこかの喫茶店に入りました。で、すごく話が弾んで2時間くらい話したでしょうか。その次に誘ったときに、食事からホテルに行く関係になったのですが。
彼女の亭主は、首都圏で10軒以上のゲームセンターなどを営んでいて、2、3件雑居ビルを持っている会社の社長で、彼女は専務。火曜日の夜だけは松戸の店で勤務、という感じで働いていました。彼女はバーのホステスかマダムをしていた30台後半にこの亭主と結婚して、そのため一人息子はまだ、たしか、10台でした。
Hは、申し訳ないけど、普通でした。いっぱいクンニでサービスして、前穴や後ろ穴にぶち込みました。特に締まりが良かったのですが、その点について聞くと、「友達にアドバイスされたので、アソコが拡がって亭主に嫌われることがないように、医者に頼んで、帝王切開にした」と言っていました。僕は、医者がそういうバカな理由に応じるものか、疑問に思ったのを記憶しています。
で、主題ですが、彼女は、食事代とホテル代を、「払う役は男でないとダメ」といって、会計の前に僕に現金を渡すのです。それが必ず1万円札単位なので、食事が4,000円ならおつりが6,000円、ホテル代が13,000円ならおつりが7,000円、僕に残ります。それを返そうとすると、彼女は、それを絶対に取らないのです。ということで、毎回額はマチマチだけど、一回デートする毎に1万円近く、僕が貰えていた、というわけです。売春夫をしたような卑屈な感じを僕が持たないで済む形で、小遣いをくれたのでしょうか。
もちろん、僕のセックスがお金に値するから対価を払っていたんじゃないですよ。小さいチンポです。単に、彼女が桁違いに金持ちだったからです。
月一ペースで半年ちょっとの交際で、終わりました。彼女には、そう夢中になるほどのHでもなかったんでしょうね。こちらが電話で誘って彼女が断るセリフに、「怖い人だから。バレたら殺されるからネ、、、」というのもありました。