麻酔が効いて、意識がふわふわと遠のいていく。
気がつくと、私は夫と二人で映画を見ていた。黒いシームの入ったストッキングに
白いサテンのブラウス、オープントゥのパンプス。タイトなミニスカートを履いている。夫の望みの服装でこの映画館に来た。
豪華だけれど古い映画館。座席のビロードは擦り切れて、白いところが目立つ。
スクリーンは大きく、今、画面いっぱいに美女が折檻を受けている。時代劇のような映像だ。振袖が乱れ、麻縄で高手小手に縛られ、ササラになった竹で乳房や股間を何度も責めている。美女の形相は凄まじく、それでいて恍惚となっているようにも見える。
夫の手が、私の腿にそっとかかる。
でもふと見ると、夫の席は隣ではなく、少し離れたところにあった。
周りは見知らぬ男たちばかり。
左右から手が伸びてきて、私の股間に迫る。
後ろから別の手が伸びて、乳房を掴もうとする。
いつの間にか、座席の前に誰かがしゃがみ込み、顔を私の股間にうずめてきた。
スクリーンの映像がいつの間にか変わっている。
襲われているのは、私自身だった。
縛られ、大勢の男たちに身体を弄ばれ、触れられ、舐められ、クリトリスを責められる。……私は次第に快感に溺れ始めていく。
「やめて……そんな……あっ……」
急に、まぶしい明かりがついた。
「佐藤さん、佐藤さん、大丈夫ですか?」
医師の声で、私は目を覚ました。依然として、体の自由は効かない。
夢のせいか、下半身に違和感がある。
特にクリトリスのあたりが熱く、ひりひりして、何かが大きく変わってしまったような気がする。
夢の続きみたいに、頭がまだぼんやりしている。
でもこれは、夢じゃない。
復帰はいつごろになりますか。お待ちしています。
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