○バー店内
店内に静かに低く流れ続けているジャズの音。
窓の外に目を向ければ、各々のビルっから漏れる照明の光、道路を行き交う車のヘッドライト・テールライト等々、光の洪水。
頼んでいた飲み物が運ばれてくる。
「折角だから乾杯しよう…何に乾杯しようかな…」
少し考えた後
「鈴さんと出会えたことに…この出会いに乾杯!」
そう言うとそれぞれのグラスを軽く合わせる。
水割りを一口口に含むと、黒瀬は窓の外を眺めるふりをしながら、窓に映る鈴の横顔を観察している。
「(もう一押しってところけど、今日のところはここまでにしとくか。急いでもいいことは無いし…(笑))」
スーツの内ポケットから名刺入れを取り出し、一枚抜き取り裏面に何事か書いてから、
「鈴さん、これ俺の連絡先。何かあったら…いやなにも無くても良かったら連絡して。裏面には個人の携帯番号も書いておいたから。」
そう言って名刺を鈴に渡すと、もう一杯ずつ飲み物を飲んでから、バーを後にする二人。
○バー⇒駅方面
駅方面に向かって歩きながら、
「鈴さん、今日は付き合ってくれてありがとう。楽しかった。。今度また誘っていいかな?鈴さんの事もっと知りたいな」
ロータリーが見えるところまで来ると
「遅くなっちゃって危ないから、家の近くまでタクシーで送るよ。独身女子寮住まいって言ってたよね。」
○駅ロータリー前
悠木巡査と男性(黒瀬警視長)が話しているのを、今日非番だった翠ヶ丘警察署交通課の女性警察官(先輩女性警官と同期)が見かける。
交通課女性警官「(あれって、りんりんよね。相手ドン介じゃないし誰かしら。くそっ私もデート中でなきゃ走って行って確かめるのに…)」
交通課女性警官がそんなことを思っているうちに、悠木巡査と男性はタクシーに乗って走り去る。
交通課女性警官「(ちょっとちょっと…りんりんったら、もしかしてお持ち帰りされちゃったの?帰ったら○○(先輩女性警官)に聞いてみようっと)」
デート相手「どうしたの?◎◎ちゃん。」
交通課女性警官「う、ううん。なんでもない。」
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