○エスカレータ―前
「嫌じゃない。良か…」
言葉の途中で、『キャッ…』短く小さい悲鳴を上げ、胸に飛び込んでくる鈴。
その鈴を胸の中でしっかりと抱き止めると、服越しでもバストの柔らかさそして弾力が黒瀬の胸に伝わる。
「おっと、大丈夫?悠木さん。いくら急いでいるとはいえ、謝罪も無しとは酷いなぁ。」
鈴にぶつかったと思しき男性は、小走りに下りエスカレータを降りて行ってしまった。
「(どこの誰だか知らんがありがとうよ(笑)おっぱいの感触最高だ…ウエストも思ったより細そうだしひん剥く楽しみが増えた。)」
○イタリアンバル
「イタリアン、俺も好きだよ。じゃあ行こう。」
鈴の腰に軽く腕を廻し、エスコートするような格好でイタリアンバルに入っていくと、席に案内される。
「チーズ?好きだよ。俺はそうだなあ…ラザニアと鯛のカルパチョにでもしようかな?悠木さん鯛は食べられる?」
料理をオーダーし暫くすると料理が運ばれてくる。
葉込まれてきたサラダを前に少し考えこんでいる風の鈴。
その後何を思ったか、具材のサーモンを的纏めてフォークに載せ、そのフォークを目の前に差し出す。
「えっ?(これって食べてって意味?所謂”あーん”って奴?まさかあの田中って巡査デートの度こんなことしてるのか…)」
そんなことを考えたせいで口を開くのが一瞬遅れる黒瀬。
その間にフォークは引っ込まされ、鈴が赤い顔をして謝って来る。
「サーモンくれるの?悠木さんサーモン嫌いなら貰うから、もう一度あーんして(笑)」
鈴が赤くなりながら渋々差し出してきたフォークをぱくりとながら、サーモンのアレルギーがあることを鈴から聞くと、
「アレルギーか…それは大変だね。もしそのサラダにサーモンの小さい切れ端でも入ってて間違って食べちゃったら大変だし、サーモンが触れてた他の野菜を食べただけでも、アレルギー発症しちゃうかもだし、このカルパチョと交換しようよ。(さてそのままフォークを使うか、もしくは変えてもらうか…そのまま使ってくれるようであれば、この後も脈ありってところか。)」
その後、軽く飲みながらの食事を終え、海機影を済ますと
「悠木さんいや鈴さんって呼ばせてもらっていいかな?」
鈴の返答を聞き
「もう一軒付き合ってくれないかな?ここの最上階にあるバーに行かない?」
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