※エスカレーター前の横※
デートみたいで嫌かな?嫌じゃない、寧ろピンチの時に助けてくれた相手に不快を示す理由がない、それに今は田中へのもやもやした気持ちを解消したい、…ううん、忘れたい。
「そんな嫌じゃないです……そんな訳ないじゃないですか。」
そう言い終わると後ろからぶつかられそのまま前に押し出され黒瀬の胸へと押し出される。
「キャッぁ!」
抱きつきつく形で受け止められる。
「す、すみません…。(いきなりだったのにしっなり受け止めてくれて全然びくともしない。)
本当に何度もご迷惑をお掛けしてしまって。」
直ぐに離れるが胸の鼓動が煩いくらいに鳴っている。
「食事、連れて行ってください、イタリアが好きです。」
エスカレーターでレストラン街に上がるとイタリアバルのお店、ちょうど会計をしている客がいる、少し待っていると案内される。
窓際の観覧車の見える席、黒瀬に椅子を引かれ座るとメニューを渡される、何から何まで比べてはダメだと思うが田中と比べてしまう。
ファミレスがダメなわけじゃない、デートならゆっくり話したい、そこまで長居できない、結果、予定もなく歩くだけ。
「私、チーズが好きで…黒瀬さんは?お酒も嗜む程度には飲めますよ、決めました。ピザにします、お酒はこの軽いもので…。」
黒瀬も頼み運ばれきたのはシェア出来る料理。
乾杯のあと、サラダを取り分けるとアレルギーのサーモンが入ってる。
(メニューの写真で見たとき入ってなかったのに…、えっと……。)パニックになった鈴はフォークに乗せるとなぜか目の前にいる黒瀬の口元にあーんとしてしまう。
(………違う!田中さんにしてたことしちゃった!私何やってるのよ!)
相手は田中じゃない慌ててフォークを引っ込めると赤面し平謝り。
「すみません、今のはその…完全にボケてました…、本当にごめんなさい。」
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