もも香の家庭の事情は、春奈からも聞いていたし、中高と一緒なんだから、親同士の会話でも時々出ていたか知ってはいた。
だから、父親として、父親の理想像みたいなものを重ねて見てたのかな?と思ったのだが、
どうも、一人の男性として、恋愛対象として見てくれてるようで嬉しかった。
嬉しかったけど、それを素直に口に出せない。
もも香に未来はあるけど、俺には燃えカスのような時間があるだけなのだ。
もも香の気持ちには答えられない。
『えぇと、ありがとう・・・・。
そんな風に見てくれてるなんて気が付かなかった。
ごめん、余計な事を言って。
でも、もも香ちゃんが言った通り、その気持ちはダメだよ。
おじさんは嬉しいけど、ダメ。
でも、一人の男性としてもも香ちゃんみたいな若くて可愛い子に思ってもらえるなんて
変な自信がついちゃったよ、明日から、会社の女の子にモテモテかな?』
下手な笑い顔が顔にへばりつく。
(まだ、そこまで自制心は失っていないし、もも香のその気持ちを大切に綺麗な思い出のまま、素敵な女性になってほしい。
このままでは俺がもも香を傷つけてしまう。)
キッチンから、もも香を見て気持ちを伝えた。
出来るなら明るくじゃあ、おじさんがおばさんと別れるまで待ってますとか、
明日からおじさんをストーカーしちゃうぞと、冗談めかしに笑わせて欲しい。
【>岳英さんがあんな事言うから…・・・・・ッへ?あんなことって、なに?】
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