「パパのことはあんまり覚えてないけど……パパになってほしいとかじゃなくて、好きなんです」
どうにかして自分じゃない、自分だとしても男性としてでは…と慌てる岳英さんのこうであってほしい?という願望を打ち砕くようにはっきりと、キッチンから振り返る岳英さんを見つめて伝えてしまいます。
「パパとして一緒にいてほしいんじゃなくて…私を見てほしくて、お喋りして、触って、触られて、彼女として、一緒にいてほしいんです」
岳英さんにと言わないのは、ずるさが出たのか勇気の無さかもも香にもわかりませんが…
「おじさん、こんな気持ち、だめですよね…?」
この気持ちが叶うことはないってわかっています。でも岳英さんがあんなことを言うから……欲張りになって、気持ちを伝えてしまいました。
食卓から離れた岳英さんを追う勇気はでなくて、座ったまま…ちょっと諦めたように笑います。冗談ですよと笑ってほしいのかな、なんて思いながら…。
【だって、岳英さんがあんな事言うから…】
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