麗奈の胸元で鈍く光るピアス。久遠はその位置、角度、そして麗奈の柔らかな肌とのコントラストを、品定めするようにじっと見つめていた。
形の良いその場所に、完璧な装飾を施せたことへの、隠しきれない満足感。
「……ふむ。形の良い胸に、これ以上ないアクセサリーになったな」
自画自賛を込めて満足げに口端を上げると、久遠は愛おしむようにその胸元からそっと手を離した。
だが久遠の欲望と好奇心はそれだけでは満たされない。
久遠の視線はゆっくりと上昇し、今度は麗奈の唇、そして鼻元へと向けられる。
「次は……ここだ」
久遠の手袋をはめた指先が、麗奈の鼻先を優しく持ち上げた。鼻中隔の薄い皮膚――いわゆるスウィートスポットを手探りで確かめる。
固い軟骨を避け、指先で微かな弾力を読み取る彼の動きには、狂気的な精密さが同居していた。
「息を吸って……そう、吐いて…」
麗奈の呼吸に合わせてチカラを入れると、滅菌済みの中空ニードルが狙い澄ました位置へ押し込まれる。
薄い粘膜を先端が切り裂き、ツンとした鋭い刺激と強い熱が鼻奥を突き抜ける。痛みそのものは一瞬だが、鼻の神経がダイレクトに刺激されたことで、麗奈の目元からツッと一筋の涙がこぼれ落ちた。
「そのまま動くなよ」
久遠はその涙すら愛でるように微笑みながら、ニードルの後端に接続したのは通常のリングやバーベルではなく、極小のチタン製フレッシュアイレット(ハトメ)だった。
ニードルをゆっくり引き抜くと同時に、中空構造の筒が貫通したばかりのフレッシュホールへとそのまま引き込まれていく。粘膜を圧迫しながら筒が固定される、独特の異物感。
「よし……ぴったり収まったな」
鼻の中にしっかりと残された金属の「管」。久遠は手袋越しにその中空の穴を確認すると、あらかじめ用意していた別のリングピアスを、そのハトメの穴へすっと差し込んだ。
本来なら生々しい傷口に触れて激痛を生むはずのピアスの通過が、金属
の筒の中をすべる滑らかな感触へと変わる。摩擦もなく、スッと反対側へ通り抜けてカチリと音が鳴った。
「こうして最初からハトメを仕込んでおけば、ホールを痛めずにいくらでもピアスを付け替えられる。……お前の鼻は開いた瞬間から、俺の気分次第でどんな装飾でも受け入れる仕様になったわけだ。鼻にリードを付けて、フックに固定したり、引き回したりも可能になったな。首輪のリードよりも細いひもでも弱い力で麗奈を繋げておけるな。」
久遠はハトメの中に通したリングを指先で揺らし、完璧な仕上がりに満足しきった笑みを深めた。
和風美人の麗奈の整った鼻に異質なリングが下がっていた。
(ハトメは、肌色でピアスを外すと目立たないです。普段は外す都合良い設定ですが。)
鼻先に新しく嵌められた金属の輪を指先で愛おしげに弄んだあと、久遠の視線はゆっくりと、麗奈の身体を滑るように下へと向けられた。
「……最後だ、麗奈」
久遠の手が拒む隙を与えない確固たる力で麗奈の脚を割り開く。
無防備に晒された最奥の秘処。誰もが息を飲む美女の最も繊細で最も秘められた場所に、久遠の視線と指先が触れた。
最後のひとつは、クリトリスに取り付ける…
赤く熟したクリトリス。久遠の視線と手袋越しの中指が、その周囲の包皮を慎重に引き剥がし、奥の感応体を完全に剥き出しにしていく。
剥き出しにされた中心部へ直に触れられるだけで、麗奈の身体は跳ねるように強張った。
久遠はただ無造作に針を刺すのではない。密集する神経の走行を寸分違わず見極め、そこを損なうことなく、常にリングがクリトリスを包皮の陰へ退避することを完全に遮断する位置を完璧に計算していた。
「よく聞け、麗奈。失敗すれば、神経が傷つき女としての快感がなくなるかもしれない。だが、きちんと施術すれば、いつでも発情した牝になる…お前はどちらを選ぶ?」
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