大輔は舞子を気遣う。
疲れた表情を感じ取り、早退したほうが良いんじゃないかと声を掛ける。
電車に酔ったのか。
起きた時から体調が悪かったのか、と質問を投げかけた。
「大丈夫、だから……」
電車に部下に犯されたからと言えるはずもなく、大丈夫だと言い聞かせ大輔を退ける。
渋々大輔が離れたところに和也が声を掛けてきた。
「わ、わかった……」
本当は行きたくなかったが、さっきの事を話すには人目が合っては難しい。
事務所を出て廊下を歩き、隣の小さな会議室に二人で入る。
「高橋くん、どういうつもりなの。なんであんなこと……。」
つい数十分前までセックスをしていた男と狭い会議室の中で対峙する。
大きめのテーブルに椅子、映写用のデスクトップが置かれている簡素な会議室だ。
会議室には大きな窓で隣の事務所と繋がっており、お互いの状況を見ることは出来るが、会議室側にあるブラインドを下ろすことで目隠しが出来るようになっている。
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