妹は2階の自室へ。剛も入浴のためリビングを離れる。
静かになった広いダイニングキッチン。一人で4人分の皿を洗う。以前は広くない部屋に4人で住んでいたから、雪乃の部屋はないようなもので、妹も2人で一部屋だった。1年前に父になると恵に紹介されてからすっかり生活が良い方向に変わった。
最初は雪乃こそ知らない男性と一緒に住むことに抵抗感があったが、母が認めて連れてきた人なのだから…と家族として受け入れようと努力をした。すると、妹たちも妹たちなりに距離を縮め、今の形になったのだった。
母がいなくても家族がバラバラにならないよう、雪乃は気をつけていた。
皿洗いが一段落した頃、彼氏からラインが届いた。
「お母さん、どうだった?」約3年前から付き合っている彼のことは、母にも、そして剛にも紹介している。この春から同棲の話も出ていたからだ。
「まだ入院は必要みたいだけど、元気そうでした。ありがとうございます。」と返信しソファーでくつろぎ始めた。
しばらくして、剛が部屋に戻ってくる。そして入浴後に父と母の寝室に来るように…という珍しいことを言われた。
両親の寝室は姉妹3人、入らないようにしているところだ。新婚の両親のプライバシーを考えてのことでもあるが、どこか気まずさがあるのも事実だったからだ。
「お父さんとお母さんの部屋に…?うん、わかった。あとで行くね。」
疑問に思いながらも、この後どのような目に遭うかも知らず…承諾してしまう雪乃。
一度自室に着替えを取りに行き、入浴のためにリビングを後にした。
【蛇足かもしれませんが、雪乃の彼氏の設定も後で書いておきますね。
最初の設定で書いた<いずれは同棲>という話は、<入社とともに同棲(今の彼の家で一緒に住む)>の予定だったことに変更にしました。家を離れる予定だったと追加してくださったので。
また、剛さんと彼は邂逅済にしましたが、変えて頂いても大丈夫です。】
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