思っていたよりも優しく、まるで愛し合う男女のように重ねられた口付け…正直なところ、戸惑ってしまいました。どうせ逃れられないなら…男に取り入ろうと受け入れたのに、どうせ乱暴に…と覚悟していたのに、近藤と美咲のような一方的な陵辱するようなそれではなく…お互い望んでするような交わり…致し方なくしているのに罪悪感を京子に感じさせます。
舌を差し込まれ…売り言葉に買い言葉、というわけでは決してないけれど、ここで応えないと好きなようにされてしまう…京子なりに自分のペースを保つための術として舌を受け入れます。中村会長の舌の動きに応えるように京子も舌を絡めて…熱く、そして長い接吻に、体が大智とのそれだと勘違いして熱くなるような気がしてしまいます。
「んんっ…ンっ……んんっ…はあ…はあ…」
ようやく唇が離れた時には、想定外の熱量のキスに翻弄され…チークではない頬の赤らみを浮かべてしまいます。
『あら、思っていたよりも不甲斐ないのねえ…私が京子さんの年頃だったときには……』
そう語り出す赤らんだ顔のまま嫌味を言う婦人会長を睨みつけます。迫力はありませんが…京子が婦人会長を嫌っている、嫌がっていることは明白でしょう。
『あら、本当に可愛くない。こんなことなら、中村会長にはお勧めしませんでしたのに…美咲さんのほうが余程相応しいわ。貴女がそんな態度なら、美咲さんに頑張ってもらうしかないかもしれないわね。ねえ、中村会長?』
逃げられないように脅しているとも取れるような、でも婦人会長の気に食わないという気持ちも乗っているような…キスを交わした中村さんに婦人会長は問いかけます。
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