「いい…の…?姉ちゃん…。」
口でするだけ、と言った姉からの提案に驚きと喜びが溢れる感覚。
もちろん無理やり求める気も強引に迫る気もないが、なし崩し的に、あるいは流されるままに厭らしくなっていく姉には興奮しかしない。
言いくるめようなどという気もさらさらない。
しかし、どこかに少し求めれば、我儘を言えば応えてくれるだろう、かもしれない。
そんな感情は少なからず持ち合わせている。
姉に彼氏がいた時の記憶。
幸せになって欲しい思いと裏腹に嫉妬と言って過言ではない感覚。
ある意味、姉は自分だけのモノだと思っていた。
いや、思っていたいのかもしれない。
求めれば何でも応じてくれる。
そんな風になるのは自分にだけ…、そんな姉で居て欲しい。
はっきりと口にはできない姉への欲求、が沸々と湧いてくるのを感じながら。
(おしまい…は嫌だな…。)
そう思いながらも、男は椅子に腰を下ろし、膝を開く。
それで終い、という姉の言葉を守る気はあまりなかった。
素直だった弟の、雄の感情が少しずつ…。
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