「…。」
両親がいない日というのはどこか楽しげでもある。
周囲には言えない秘密がある姉弟にとっても、それは言うまでもない。
いつもはたいてい母親が夕食の準備を進めているような時間帯。
先に落ち着いてテレビを見ていた。
(そろそろ帰ってくる事か…、今日は母さんたちいないし…。)
定期的に身体を重ねていた姉と弟。
恋人的な意味合いよりも、仲が良すぎるが故、という方が適切か。
常識的に考えればあり得ないという境界線も、男女を意識してしまった姉弟にとってはあっさり超えてしまうのかもしれない。
下半身が疼くような感覚。
何もせずとも熱く、股間が痛いほど膨張するのは今に始まったことじゃない。
『ただいま〜、慎吾帰ってるのー?』
「あ…。」
そんなことを考えていると聞き覚えのある声が玄関から。
そのまま体を起こし、玄関へと向かうと
「杏奈、お帰り。
母さんたちいないし…久しぶりに、しゃぶってくんない…?」
と悪戯でも思いついた子どものように無邪気と言えば聞こえが良いが、悪びれる様子も、罪悪感、背徳感も感じる様子もなく日常的な会話の延長線上でそんな言葉が出てしまうあたりが憎らしい。
Tシャツに、ボクサーパンツだけのだらしない恰好。
身体だけは一丁前に男らしくはなっていても、まだまだ危機感が足りないと言えそうか。
しかし、その股間はしっかりとふくらみ、タイトなパンツにはそのシルエットがくっきりと浮かび上がっていて。
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