「それでは始めていきますね…?
繰り返しますが…羞恥は必要なこと、そしてその羞恥は興奮につながるのか、その興奮は快感に繋がるのかどうか。
何が貴女を興奮させ、何が貴女に快感を齎すのかを貴女自身が、知る必要がある。
良いですね…?果歩さん…。」
その言葉を掛けたのと同時くらいのタイミングで男は、そっとスマートフォンを果歩の足元に置く。
ちょうど足裏にカメラレンズを向け、ベッドの端に立てかける。
足を開けば、全てが丸見えになるその場所に。
「あまり直接触れるのも良くありませんから、肌と親和性の高い生理食塩水を身体に馴染ませていきますね。」
カチャ…カチャ…とポンプ式の容器を数回ノックする音が聞こえる。
それを手のひらに適量取り、馴染ませる。
クチャ…クチャ…と。
生理食塩水と言えばもっとさらっとしたモノのはずだが、明らかに粘度の高い液体が艶めかしい音を奏でている。
そしてそのねっとりとした液体でまみれた手を、そっとわき腹辺りに乗せ、塗り広げていく。
「冷たいかもしれませんが少し我慢してくださいね…。
直ぐになれますので…。」
クチュ…、クチュ…。
男の体温で温まった生暖かい液体が臍の周りに塗り広げられていく感覚。
そのままやや下腹部に下り、脇腹を滑り、膨らみのやや下を撫でるように動く。
大凡性感帯と呼ばれるようなところに触れることはまだなく、どちらかと言えばマッサージに近い。
媚薬…。
男がその手に馴染ませた液体には媚薬が混入している。
体温の上昇、感度活性、そして揮発性の物質からは自白剤に使われる成分も含まれていた。
「ゆっくりと深く呼吸してください。
そして、今どこに触れられているか…、意識して、言葉にしてくださいね…。」
臍をくるくると指先でなぞったかと思うと、男の両手はそのまま柔らかい乳房を包んでいく。
さらにその指先が乳輪の縁をなぞりながら、中心の突起を外堀から攻めるように焦らしながら刺激していく。
「…。」
触れられている部分を意識し、言葉にしろ。
そう告げてから男は沈黙する。
響く卑猥な水音が診察室に木霊する。
焦らすように乳輪を何度もなぞった指先が、不意にきゅっと乳首を根元から摘まみ上げ捏ねるように刺激する。
「深く呼吸して…力を抜いてください…。
目的を意識して…。
興奮させる為、興奮してもらうため…。」
露骨になっていく言葉。
違和感をそこで感じさせてももう完全に形勢は此方に傾いている。
「勃起してほしいですね…?何を勃起させたいんですか…?果歩さん…。」
そして少し大胆に動き始めた指先は、片方が乳首を責めながらも片方は臍を滑り、丘を下り、そっと割れ目を撫で始める。
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