部屋に入ると、やはり部屋は想像より広く綺麗だった。こっちが露天風呂、こっちが・・と部屋の中を見て回り、場所を確認してみる。
部屋の中央に設置されたベッドは大きく、存在感がある。やはりその為の部屋なのだと、真緒に強く感じさせた。
所在なさげに立っていた真緒の後ろから腕を回し、抱き着く龍太郎。首元に顔を埋めるようにしたかと思えば、温かい這うような感触にビクリと肩が揺れた。
「ひゃっ・・」
いつもなら真緒が言うような茶化すようなセリフに、怒るでもなくのっかるでもなく、真緒からの反応はない。
どうしたのか、実はまだ怒っているのかと龍太郎は首元から顔を離し、真緒の表情を覗き込む。耳を赤くしたままの真緒はただ前を見て固まっていた。
部屋が想像と違った?気に入らない?・・さすがに心配になった龍太郎に尋ねられれば、首を横に振る。じゃあなにが・・と龍太郎は一度進めるのをやめてベッドの縁に座り、正面に立つ真緒を見あげて言葉を待った。
「・・ら・・ラブホテルなんて、初めてだから、緊張して・・・。ベッドがおっきくて・・びっくりして、恥ずかしくなっちゃった・・」
自分の感情をコントロールできなかった恥ずかしさからか龍太郎の目は見ず、小さな小さな声で、そういった。よくよく考えてみれば、17歳の真緒なら当たり前か。
ただ、禁止されてるとは言え今回のように高校生がこっそりと入ることはできるのだから、一定の経験を積んでいる子どもたちなら珍しくはないのも事実。もしかしたら龍太郎自身にも若かりし頃にそのような経験があるかもしれない。
迷いなく入店してここまで来た真緒の様子から、龍太郎は見抜いていたのだろうか。
【真緒はラブホテルは初めてなんですって・・お手柔らかにお願いします。笑】
※元投稿はこちら >>