勇気を出して聞いたのに、軽くあしらわれているような気がして呼びたくなくなってしまった。
龍太郎の男としての自信の無さか、真緒の好意に真正面から向き合うことの不安なのか、盲目的に龍太郎を慕う真緒には、何故茶化すような事を言うのかわからない。
ただ、年の離れた自分をからかっているのだと思い、名前は呼ばなかった。唇を尖らせ、顔もフイと龍太郎とは逆の方向に顔を背ける。
そんな様子を見て、また別のベンチへと移動する。
先程よりやや暗く、コテージの利用客が公園を通りかっても敢えて注意を向けなければ2人の存在には気付かないだろう。関係がバレてはいけない2人には落ち着く空間だった。
横並びに座ると、また龍太郎が冗談を言った。真緒のことを「マーちゃん」などと呼ぶ人はこれまでいなかった。またからかっているのだと思ったその時、名前を呼ばれた。
思わず顔を上げた真緒を捉え、龍太郎に唇を奪われる。舌が口内に侵入する。コテージで初めてしたキスよりも長く舌を絡める。
「ん・・っん・ぁっ・・」
不意に身体に這わされた手に驚き、ビクリと肩を揺らした。誘うような仕草を見せても、冗談に拗ねたりからかってきたり・・身体に触れられると驚いてみたり、龍太郎からするとまだ子どもらしさを感じてしまうだろうか。
Tシャツ越しに横腹から胸に触れられる。普段ならブラはつけず夜を過ごすが、流石に自宅ではない今日は身につけていた。ワイヤーを指でなぞられるような胸の形を確かめられるような感覚にゾクゾクと身体が震え、思わず、龍太郎の手を止めるように掴んでしまった。
嫌がったと思われただろうか。舌を絡めていた動きが止まり、2人の唇が離れる。
「ちがうの、その・・思ったよりドキドキして・・・。」
エッチなんて何とでもない、もっと触れて特別にしてほしい、そう思って挑発していた。でも好きな人にいざ身体に触れられると、思った以上に緊張して感覚が過敏になっているようだった。
バツが悪そうに、恥ずかしそうにそう弁解した。子どもだと笑われるだろうか、やはり娘と変わらないのだからとこの時間を終わりにされてしまうだろうか。
嫌だと言いたい気持ちから、離れたくない気持ちから・・無意識に、龍太郎のロンTの両肩の部分を力いっぱい握りしめる。
【もう少し早くレスするつもりが、考えて遅くなってしまいました。
自己肯定感がやや低めなのはわかっていたつもりだったので、近い形で理解できていてよかったです。名前呼びは真緒からの好き好きアピールのつもりだったのですが、龍太郎は龍太郎でちょっと拗らせてて可愛いですね。笑
もうこんな時間ですね、無理せず休まれてくださいね。先にご挨拶しておきます。おやすみなさい。】
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