人の少ないバスに乗り込む。博昭の狙いがまだわかっていない天音はホッと胸を撫で下ろしていた。
(よかった、これなら人も少ないし、のんびり座れる)
運転手が出発のアナウンスを流す。博昭に奥へと促され、怪訝に思いながら最後列のシート・・奥へ促される。
空いているのに距離を詰めて座る博昭に、ようやく何かをしようとしていると察した。徐ろにジャケットを膝にかけてきたことが答えだった。
「なに考えてるのっ、やだ」
ジャケットの中で太腿を撫で回され、思わずジャケットの上から博昭の手を押さえる。それでもお構いなしに触れられ、簡単にワンピースの中にも侵入してきた。ジャケットを取られたら貞操帯に守られた下腹部が丸見えになる・・肌にジャケットが触れる感覚で、見なくてもわかった。
止めてと隣に座る博昭に顔を向けて睨み付けるも、当の本人は前を向いて何もないかのように振る舞っている。ここで天音が騒ぐと乗客は少ないが不要な注目を集めかねないことに気付き、黙るしかなかった。
身を捩ったり、手を押さえようとしたり・・博昭にとっては取るに足らない抵抗を受け流しながら、博昭の手は肌を味わうように太腿を撫で回したり。貞操帯かあるからこれ以上はできないと察した。そして意外にもローターは動きを見せなかった。
ホッとした・・が、何故か身体は火照って熱いままで、普段なら不快に感じるだけであろう脚への愛撫にぴくりと跳ねて反応を見せた。
「ん・・んん・・」
このまま終わって・・と心の中で願う。でも時間のかかるルートをわざわざ選んでこの席に座ったのだから、そうはいかないだろう、とは思った。
これは予想?それとも・・期待?この戯れ程度の愛撫に、ホッとしただけじゃない?昨日から博昭の思うようにいたぶられて、自分の気持ちがわからなくなりそうだった。
【こちらこそいつもありがとうございます。楽しいですし、ドキドキします。】
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