祐一からの返信を告げる音が響いた。切っておけばよかった、と後悔する。
電話してきてもいいと言ってくるけど素直にさせる気はないくせに、と思い、機嫌が悪そうにデリカシーのない発言をする博昭を睨んだ。
本当は従いたくないが、スイッチを入れられたくなくてスマホを持ち上げる。
下着の話・・祐一も目敏く見ていたのだと驚いた。それと同時に、継父と下着を買いに来たことに何か思われてしまったかもしれないと変な汗が出そうだ。
『ちょっと新しいの買っただけ。』
内容に驚き返信をすることに集中してしまっていたところで、博昭の質問に咄嗟に反応できなかった。キスをしたのかと問われても、本当に昨日が何もかも初めてなのだ、口に出して認めたくない。
言い淀むとローターが震え始めた。
「っあ・・やだ、やだ、とめて、んっ・・なにもしてない・・・」
椅子に座っているから、振動音が周りに聞こえてしまうんじゃないかと不安になる。周りにも振動は伝わっていないだろうか。当然そんなことはないし、BGMと人の話し声がするカフェで目立つことはないが、天音は不安でたまらなかった。
「この前、て、つないだだけ、んんっ、言ったんだから、もう、とめて」
耐えるようにぎゅっとワンピースの裾を握る。人にバレてしまったらと思うと、平静を装おうと思えば思うほど、中からの刺激が大きく感じてしまう気がした。
【迷いますけど・・博昭さんのって感じがするから、つるつるのままがいいです。だからそのまま祐一くんともしようと思います。】
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