渋々カフェに入り、博昭の指示通り席を確保する。天音はアイスカフェオレを注文した。
店の隅のボックス席を見つけ、ソファーに座ると・・ローターの存在を感じた。ぐり、と中の壁を押すような感覚に一瞬動きが止まってしまう。
ローターの異物感にようやく慣れた頃、スマホに通知が来ていたことに気付く。さっき会った祐一からだった。
(そうじゃないのに、先輩のためのワンピースだったのに)
仲良くない、あんなに酷いことをされた。
褒められても素直に喜べない。
先輩は何も悪くないとわかっていても、心がささくれだってしまう。
既読をつけてしまったから、返さないと。
『ありがとうございます。ちょっと大人っぽいデザインで似合わないかもって心配だったから嬉しい。』
そう入力して送信、スマホをテーブルに伏せて置いた。混んでいたから博昭はまだ並んでいるだろうか?ラインを見られて変に絡まれても嫌だから、もう見ないでおこうとそう決めた。
【遅くなりました。
はい、彼氏とは手を繋いだだけのつもりです。キスもまだだったので、全部博昭さんに奪われちゃいました。】
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