そんなことを言われて貞操帯を外すほど、力では押し負けて身体は許すことになっても、心まで博昭に渡すつもりはなかった。
博昭も了承するとは思っていないのか、すぐに歩き出した。
アウトレットの隅にある、下着の専門店に入った。いつも下着を買うショップではないからか、変に緊張する。何より隣にいる博昭の存在が異質だった。
「あっ・・」
好みの色、と聞かれて答えないでいると、またスイッチが押された。思わず力が抜けて、直ぐ側に立っていた博昭の肩に手を置いて身体を支える。本当は自分から触れることすらしたくないのに、悔しい。
「ぁ、んん・・しろ、がいい」
適当に、色を答える。本当は黒とか濃い色が好きだった。可愛らしい色を着ると子どもっぽくなるんじゃないかと思うからだ。身体が全体的に小さいのは天音なりにコンプレックスなのだ。
でも背伸びし過ぎても・・と思うのと、買うときに恥ずかしいから、淡く可愛らしいデザインのもののほうがクローゼットには多いのだが。
適当に答えたのがバレているのだろう、スイッチが止まらない。ずっと身体の中で震え続けていて、その刺激を少しでもおさえたくて力を込める。膝を擦り合わせ、ぎゅう、と博昭の服を握り締める。
「くろ、がすき、濃い、色」
このままだと店員にも不自然さがバレてしまう。そう思うと耐えられなくて素直に答えた。
ようやく振動は収まった。恥ずかしくて目に涙が溜まり、視界が霞む。
【鉢合わせたいです。
何でもいいですが、違う設定で・・佐山 祐一くんでお願いします。
天音の一つ上で中学から同じ学校、優しくて今どきの男の子というイメージ・・博昭とは真逆の感じか、もしくは同じように割と強い感じなのに、博昭との差を感じる、のも小物感があっていいかもですね。どっちも好きです。】
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