龍太郎の指示のようなお願いに、神妙な面持ちでこくりと頷いた。
お風呂に入ろうと誘われ、従う。いつもと違う雰囲気の龍太郎に、どう声をかけていいかわからずに黙っていた。
下着を取って髪をまとめてから浴室へ入ると、椅子に座るように促される。
「・・わたしにだけ?」
一見怖い告白に、目を丸くする。真緒にだけ、その欲望は出てくるらしい。男だからこそのそれは真緒には理解できないが、愛しいと思ってくれている故なのはわかった。その証拠に、身体を洗う龍太郎の手つきはいつも通り、いや、いつも以上に優しかった。
足を洗うから今度はここに、と浴槽の縁に座るよう指示されて素直に従った。
代わりに椅子に座った龍太郎が真緒の足を持ち上げ・・そのまま、指を口に含んだ。
「やっ、そんなとこ、きたない、から、んっ」
口に含むだけではなく、舌で撫でられてくすぐったい。丁寧に1本ずつ繰り返されていく。
友人に身体をくすぐられたときとは違う感覚で、叫んで逃げ出したいようなものではなく、身体の芯が疼くようなくすぐったさだった。広くはない浴室に真緒の吐息が響いた。
ふらつきそうになりながらも立ち上がり、龍太郎の唇を受け入れる。
「龍太郎さんのばか・・」
今日の龍太郎さんは変・・立ってエッチをしだしたところから変なスイッチが入っているみたい、と内心でそう思った。
それと同時に、その龍太郎が嫌で逃げ出したい、怖い、と思わない真緒自身にも戸惑いを覚える。そんな葛藤が龍太郎にバレないよう、いつも通りの憎まれ口をたたいた。
湯船にお湯がたまったタイミングで、寒いからと龍太郎を誘って、昨日と同じように2人でくっついて入る。龍太郎の腕の中におさまり、龍太郎に右手を開かせた。自分の左手をあわせて大きさを比べたりしてみる。
「今日はもう、エッチなことしないからね?」
※元投稿はこちら >>