結局、昨晩の暁斗からのラインは未読スルーをしている。誘いを断る理由に「彼氏がいるから」と伝えたいが、もし「恋愛に興味ないって言ってたのに」と言われたら・・と思うと気が重い。詮索されるのも、自分の言葉で誰かが傷ついたり落ち込んだりするのが嫌だった。
学校で顔を合わせる前に返そう、そう思ったところで後ろから声をかけられた。会いたくなかった暁斗だった。
いわゆるいい奴でめげない明るい男だったが、今の真緒にとってはそれが憎らしかった。嫌な奴だったらもっと楽だったのに。
今現在未読スルーされていることには触れず、伝統行事の話をしてきた。ほら、めげない。そんなところに惚れる女子もいるだろうに、何故自分にと思いながら話を聞いた。
「考えとく」そう返事するのが精一杯だった。
なんで、いきなりそんなことを?と思っていたら、LHR(ロングホームルーム)でこの議題が出た。クラスから最低2名の実行委員を出す必要があるそうだが、立候補は暁斗のみ。残り女子の枠は空席だった。
「ほら、立候補でもいいぞ〜。それか山本、相方を誰にするかお前が選んでもいいぞ」
担任も早く次の議題に移りたいのだろう、真緒にとってのキラーパスを投げる。
「お、いいんすか?なら、真緒・・じゃなかった、佐々木さんが嫌じゃなかったら!」
暁斗の期待を込めた発言に、やっぱりこの2人に任せておけば安泰だと、クラスメイトは納得といったように各々頷いた。この空気の中、断ることができるほど真緒は図太くはない。
「・・わかりました、やります。」
周囲にバレないよう、小さく溜息をつく。こういう時に真緒のキャラは損な役回りになる、と改めて感じた。
【こんばんは、新しいアイデアをありがとうございます。
存じ上げない本だったので調べちゃいました。面白そうですね。大学にこういうサークルあったなあ、と懐かしくなりました。笑
こういう時、副担任の龍太郎は同席しているのでしょうか?していたらヤキモキしただろうなあ、でも立場的に口は挟めないだろうなあ、と想像していました。もどかしいですね。】
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