木炭に火をつけ、用意してもらった鉄板を火のついた木炭の上にセットする。
徐々に火力が増し、火傷予防の手袋とエプロンを首にかけ背中で紐を結んだ。
下の木炭の様子を覗いているとき、真緒から不意に声を掛けられて驚いて後ろを振り向くと、口の中にキュウリを押し込まれた。
悪戯っぽく笑い、運転のお礼などを言ってきた。
私は、少しドギマギしながら、口をもぐもぐさせ、キュウリを手に取り、
『とんでもない、大したことじゃないよ。
真緒ちゃんが楽しんでいるならよかった。
いっぱい、食べてね。
それからチョコレートありがとう。
コーヒーを飲みながらだったから、とても美味しくいただきました。』
(それに、若い頃の事を想い出させてくれてありがとう。)
私の傍で、取り皿の用意をしたり割り箸を並べてくれる真緒を見ると、再び目が合い、微笑みあった。
(よかった、少しは真緒ちゃんも私に心を開いてくれたようだ。)
飲み物が並ぶと、肉を焼き始める。
乾杯をして、喉を潤しながら肉を焼き、野菜をひっくり返す。
私が飲めないことをしっている妻の真由子は、しきりに佐々木さんにビールを勧めている。
旦那さんが飲んでないのに、申し訳ないと遠慮してる佐々木さんに、お気になさらずに飲んでください、その方が妻も楽しいでしょうからと、声をかけた。
飲み会の席は楽しくて顔を出すのだが、アルコールは嘗める程度しか飲めない。
ビール1杯も飲めば、顔は赤くなり、日本酒などは1合も飲めない。
だからか、運転手役に引っ張りだこで、皆から誘われる。
でも、甘いものはいくらでも食べる。
運転手役をすると、かならずチョコレートがついてくる。
『はい、この辺の肉、焼けたよ、はい、真緒ちゃん、どうぞ。
比奈も、皿出して。
はい、お母さんたちもどうぞ。』
ノンアルのビールを飲みながら、鍋奉行ならぬ、バーべキュー奉行気取りだ。
【少しづつ、真緒との距離が縮まるように書いていますが、時間の経過と共に二人の仲が縮まればそれでいいと思います。
確かにおっしゃるように展開がゆっくりになってしまいますが、私は別にそれでも構いませんよ。
それだけ、長く真緒さんとイメが出来るという事ですから。
とても、楽しくワクワクしながら書いています。
真緒さんからのアプローチ、仕掛けを楽しみにしております。
もう少し、娘の友達という位置から、一人の女性として意識する時間をください。
そうしたら、がっつり行くのかなぁ~。】
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