ブラックコーヒーを飲んだ龍太郎が咳き込む様子に、思わず「大丈夫ですか」と声をかけ背中をさするように触れた。
人肌の温かさと、母や比奈とは異なる背中の広さを感じ、もっと触れていたいと感じる。この感情にどのような名前がつくのかはわからないが、男性なら誰でもいいわけではない。龍太郎だから、触れていたいのだと感じる。
比奈からは口うるさいだの、クサいだの、本当かはわからない話をよく聞いていた。
遊びの帰り、比奈を迎えにきた龍太郎と車の窓越しに顔を合わせる度に「私になら、なんて声をかけてくれるのだろう」と考えてしまうくらいには、何をきっかけかはわからないが、密かに想っていたのだった。
入れ替わっていたとわかると思わず笑みがこぼれ、真緒の中にイタズラ心がでてきてしまう。どうしようかと困る様子の相手から手早く缶を奪うと、そのまま一口・・甘く、求めていた味だった。
呆然とする龍太郎に持っていたブラックコーヒーと、コンビニで買ったチョコレートを預けると、逃げるように車に戻る。
比奈からは車内で「カフェオレいいなー」なんて言われたけど、一口もあげなかった。
なんともなかったかのように車は走り出し、一行は目的のコテージに到着する。荷物を降ろし、さあ何をしようかとなったとき、龍太郎からの提案が2つ。
「ニオイつくから先にバーベキューでしょ、クサいまま寝たくないもん」
にべもなく言う比奈の一声に女性陣がウンウンと頷き、早速準備に取り掛かる。真由子と真奈美がキッチンで材料を切り、龍太郎が中庭に置かれたバーベキューコンロの準備を行なっていた。
比奈と真緒は母親たちを手伝ったり、周辺を散策したりと気ままに過ごす。
ふと、火をつけて鉄板を温める龍太郎の横に真緒が近づく。
「おじさん、こっち向いてください」
いわゆる「あーん」で冷えたきゅうりスティックを話そうとした龍太郎の口に差し込んだ。驚いた表情にふふ、とまた笑った。
火や鉄板の近くにくると流石に熱く、白い肌がジワジワ炙られているような感覚になる。先程母親たちが切った野菜たちの入ったボウルをテーブルに置き、じっと龍太郎を見つめる。
日が暮れ始めライトに虫たちが集まるようになると、比奈は材料を切る母親たちとコテージ内に引きこもったようだった。
「おじさん・・あの、運転とか用意とかありがとうございます。こういうの全然したことないから楽しいです。」
改めてそう礼を言う。横に並んでバーベキューのお皿など準備を進めながら、反応をうかがうように龍太郎を見上げてみる。
【高校生らしくて可愛らしいかなと思ったんですが、乗ってくださって嬉しかったです。笑
時間経過、お名前についても承知しました。
どこからがっつり誘っていこうか迷いますが、皆といる時に少しずつ意識してもらえればと小ネタ入れていますが、
そうなると展開がどうしてもゆっくりになりがちなので、龍太郎さんの方で進めていただいても全然構いませんのでやりやすいようにしてくださいね。】
※元投稿はこちら >>