かがんで取り出す真緒の背中、白いTシャツがめくれて白い肌が見えた。
見てはいけないものを見てしまった、と頭を2,3度横に振り、ブラックコーヒーのボタンを押す。
真緒の白い肌を記憶するように、いや、見なかったことにしようと缶を取り出しプルタブを引き喉に流し込む。
甘ったるい冷えた液体を飲み込み、むせてしまう。
思わず、缶を見ると、アイスカフェオレだった。
確かに真緒が押したアイスカフェオレの隣のブラックコーヒーを押したのだが。
真緒を見ると苦虫を嚙みつぶしたような渋い顔。
『・・・? どうしたの?』
と聞くと、真緒が差し出したのはブラックコーヒー。
どうやら、業者の人が入れ間違えたようだ。
そんな間違いあるのか?
二人はお互いの缶を見て、一瞬、きょとんとして笑い出す。
真緒は何の屈託もなく、私が持っていた缶をとると、一口飲んで、『ごちそうさま』と微笑み駆けていく。
残った私の手には、先ほど真緒が口をつけたブラックコーヒーが。
大好きだった女性とボーリングに行ったときに、何のためらいもなく私が飲んでいた飲み物を一口ぐいっと飲んだ。
あの時の感動を思い出し、心が温かくなった。
とりあえずサービスエリアの中の案内所に行き、外の自販機の中身が違ってるみたいだから確かめてくださいと伝え、車に戻った。
『ちょっと、遅いよ。』
比奈が文句を言う。
はいはい、出発しますよと声をかけ、再び目的地に向けて車を走らす。
ルームミラーには、今度ははっきりと私を見てる真緒の目が映っていた。
コテージに着くと、別棟で受付を済ませ、割り当てられたコテージに鍵を開けてはいる。
それぞれの荷物を下ろし、ソファーに腰を下す。
『さっき受付をしてきたところに、温泉施設があるらしいから、あとで入っておいで。
それとも、お腹が空いているようなら晩飯を先に済まそうか?
冷蔵庫に、注文しておいたお肉と野菜が入っているから、それを中庭で焼くだけだけど?』
【こんばんは、遅くなりました。
服装の件、ありがとうございます。
イメージがしやすくなり助かります。
自販機のくだりは、真緒さんに乗っかりました。笑
時間経過がわかりづらくてすみません。
おおよそ、6時頃でしょうか。
「真由子」と「真奈美」の名前ですが、母同士が似たような名前だったので、子供たちはさらに仲良くなり、母親同士も距離が近くなった位の解釈でどうでしょうか?
勘違いしないように気を付けますので。】
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