シャンプーをして上がった。真緒用のシャンプーが欲しいな、と思う一方で、いつもと違う香りけれど2人で同じ香りに包まれるのも悪くないとも思った。
用意してもらったロンTとスウェットのズボンを着てみる・・が、ウエストも丈も長く、スウェットはとてもじゃないが履いていられなかった。お尻まで隠れるロンTだけで、リビングに向かう。
背伸びなどをすれば裾が持ち上がって、ショーツは見えてしまうだろうけど。
お言葉に甘えて冷蔵庫からジュースを取り出し、手に持ったまま龍太郎の前に背を向けて座った。ホテルに泊まるときに、こうやって髪を乾かしてもらうことがある。これで何度目かはわからないけれど、真緒にとっては好きな時間だ。
最初は「下から当てないで」とかよく小言を言ったものだけど、龍太郎も気を付けてくれて上手くなったと思う。頭と髪を撫でられ、心地が良い。
後ろで、龍太郎が何かを話している。食器、歯ブラシ、シャンプー・・途切れ途切れでは聞こえてくるが、おそらく家に置いておくものの話でもしてくれているのだろう。
「そんなに私用のものを置いて、大丈夫なの?」家族はよっぽど来ることはないと聞いていたけどちょっと心配になってしまったが、龍太郎には真緒の問いかけは聞こえていないようだった。
振り返って、もう一度・・は言わなかった。龍太郎がそうやって計画を立ててくれているならそういうことなのだろうし、この2人の時間に水を差したくもなかったから。
「ううん、何でもない。私のパジャマも買う?」
龍太郎の布団の上で体育座りをして髪を乾かしてもらっている真緒は、自然と裾が捲れ太腿が露出する。龍太郎の角度からだとショーツが見えているか際どい状態だろう。私はこれでもいいけど、と思う。
真緒の長い髪が乾くのにはそれなりに時間がかかる。途中で交代をして、真緒自信で仕上げをした。ドライヤーを脱衣所に片付けにいく。
部屋に戻ると龍太郎がパソコンを立ち上げていた。約束通り、一緒に映画を観ようとしてくれているのだろう。
「何観る?この前言ってたホラーは?」
真緒は意外とホラー映画が好きだ。でも怖いのに耐性があるわけではないから、家で1人のとき観られない。誰かと喋りながら観たいと。
だから龍太郎に以前ホテルでせがんでいたのだ。あの時は龍太郎も「怖いなら、わざわざ観なくても」と観てくれなかった。
龍太郎も怖い?今回はどうだろう?
【こんにちは、お疲れ様です。お仕事の合間にありがとうございます。
土日にもあるお仕事だと、土日は忙しそうですね。ご無理されませんように。
龍太郎はスウェットを用意してくれていたのに、敢えて真緒が着てこなかったというひとくだりを入れてみました。笑】
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