龍太郎がなんと、真緒の高校に赴任することになったとか。しかもお休みになった真緒のクラスの副担任になるらしい。龍太郎から聞いたときはなんの冗談?と思ったが、本当のことらしい。
龍太郎はそれをきっかけに一人暮らしも始めると言い出した。早く遊びに行きたい、と真緒は喜んだ。
ある日の2限、教頭先生に連れられて龍太郎が入ってきた。スーツに身を包み、いつも会っているときよりもよそ行きといった様子だった。
若い先生を期待していたクラスメイトはがっかりした様子を見せていたが、真緒は待ちに待った日だった。真っすぐと龍太郎を見つめる。
知っているはずなのに、学級委員は・・・とクラスを見渡す龍太郎。はい、とその場で手を挙げる。自然な形で見つめ合う2人の関係を知る人は誰もいない。
授業の終わり、「今日、そっちにいってもいい?」とラインを送る。確か今日は一人暮らしの家に帰ると言っていたはず。母もシフトの交代で夜勤に行くと朝に聞いたから、お泊りには絶好のタイミングだった。
一応聞いてみたけれど、断られるとは思ってなかった。龍太郎の返信にクスリと笑い、「ばか」と返した。
放課後、新しく赴任した藤島先生を案内してあげてくれないか、と教頭先生に依頼された。一緒にいられるならと不自然じゃないリアクションに気を付け、引き受けた。
「・・・藤島先生、3年1組の佐々木です。学校の中を案内するように教頭先生に頼まれてきました。」
職員室の入り口で、龍太郎を呼ぶ。龍太郎と話していた年の近い数学教師が真緒を見て、「1組は佐々木がいるからいいですね」と言った。どういう意味なのか、真緒とただならぬ関係だからか、色んな意味を含んだように聞こえる。
【こんばんは、戻りました。
私もそういう関係性をイメージしていたので嬉しいです。
放課後に案内しようかな、と思います。学生生活の中の真緒も見てもらいたいですね。】
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