(あれ?さっきも名前で呼ばれたような…)
主人が起きている時は終始奥さん。だったが、隣に座ってからまた名前で呼ばれた…気がする。
(そういえば…私もいつの間にか桜木さんって呼んでる…)
媚薬の効果なのか無意識に隣に座る男を1人の男性として見始めていた。
それがたまたまバランスを崩した事で手を太ももに乗せた格好になったが、普段ならすぐに手を払っていただろうはずが、乗せたままになってしまった。
「ありがとうございます…私にまで…気を遣ってくれて…」私を労うと同時に主人にも同じ気持ちを持っている言葉に、また心が開いてくる。
「そ、そうですね…桜木さんさえ迷惑じゃなかったら…もう少し…主人の寝顔を…アッ…」
話してる最中に手を重ねられた。
温かい包容力のある大きな手に包まれた。
まるで全身を抱き締められてるような感覚に陥る。
桜木さんの反対の手がいつの間にか私の腰に回り撫でてきている。
(ダメ…気持ちいい…どうして…?)
ただ手を重ねられ、私を支える為に腰に手を回されただけなのに…身体がさらに熱を帯びてくる。
(もっと触って欲しい…もっと気持ちよくなりたい…えっ?なんで…?主人が隣で寝てるのに…こんな事考えるなんて…話しをしなきゃ…違う…逃げなきゃ…これ以上触れていたら気が変になる…)
「あの…すいません…お手洗い借りますね…」
すっと立ち上がりトイレの場所を教えてもらうと逃げるようにトイレに駆け込んだ。
「はぁっ…どうしたんだろ…身体が熱い…」
催して来た訳ではない。
が、ごく自然に下半身に手が伸びショーツの中を確認してみた。
クチュ…
(やっぱり濡れてる…なんで…?)
主人の愛撫でもなかなか濡れない身体が反応している。
慌ててトイレットペーパーで濡れた部分を拭き上げた時にクリを撫でてみた。
自慰すら経験のない私だったがクリに触れただけで「アッ…」と思わず声が出てしまうくらい感じてしまった。
もしここが自宅で誰もいなければ自慰に浸っていたかも知れない…
媚薬の身体効果と主人が近くにいるのに桜木さんに気を許しそうになった背徳感、罪悪感が精神的な媚薬的効果となり、正常な思考が出来ない状態になっていた。
「早く戻らなきゃ…」
リビングに戻るとチラッと主人の寝顔を見る。
そしてまるで定位置のようにスッと桜木さんの隣に座った。
(この人は…どんなセックスをするんだろ…優しく…?それとも激しく…?)
一度は激しくされてみたい…
やらしい言葉を掛けられ、やらしい言葉を言わされ、やらしい命令をされたい…
媚薬のせいで今まで眠っていたマゾとしての願望が頭を駆け巡る。
でもそんな事はありえない。
主人にさえ抱いた事がない願望…
だから…もう少しだけ隣に座らせて身体に触れて欲しい…
「あの…」
まるで発情した雌猫のような目で見つめて、甘えるような声で「あの…」と、繰り返した。
これ以上は言えない…
桜木さんが来たら私は拒否しませんから…
主人が起きるまで…
私の身体を…
そんな思いを目で訴えていた。
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