「…。」
部屋に通される。
やってきた場所こそ施設のような場所ではなく、どちらかと言えば住まい。
しかし、通された部屋は専用に設えられたといえるか、無機質と言えるような黒と白しかないような部屋だった。
罪状、とまではいわぬ間でも、女の口から告げられるのは男がこの場所へ来る原因となった内容の確認。
否定も肯定もせず、男はその内容を黙って聞き入れていた。
そして、動機、経緯について聞かれれば、ゆっくりと口を開く。
「わかりますか…?
こんな何にも特徴のない…、いや、ただ道を歩いているだけなのにすれ違う女の人は皆避けていく。
相手にされないだけじゃない、避けられるんだ。
もう37になるんですよ…。
それなのに、結婚はおろか恋愛をしたこともない。
最後にまともに女性と会話したのがいつだったかさえ覚えていない。
あぁ…あの時の女の子のことは覚えていますよ…。
ショートカット…いや、ボブって言うんでしたっけ…?
おしゃれには疎いもので、女性の髪形にも詳しくありませんが…。
爽やかで愛想がよさそうな見た目通り…。
見た目通り、真っ白な…ぱんつ…履いてたなぁ…。
せっかくうまく撮れていたのに、没収されちゃって…。」
反省の色なんてものはない。
完全に思い出話。
連行された日の事を振り返りながら、お世辞にも整っているとは言えない顔、口元をにやけさせながら。
弛んだ腹回りを少し撫でるような仕草を見せながら。
そして、カウンセラーが若い女だと知れば視線は時折、真耶の顔から身体、そして子躾に向けられ。
「久しぶりだったんだ…。
真面目だったのかな…?盗撮なんて、他人の話だと思っていたのかな…。
無防備だったんだよ…。
だから綺麗に撮れていた…。
本当は何度も、何度も見返せるはずだったんだ。
思い返して、見返して…何度だっておなにーのおかずにするつもりだったんだ…。
それなのに…、この様さ…。」
恥ずかしげもなく、情けなくも惨めな葛藤を晒す男。
いつしか薄手のスラックスを履いた下半身、股間部は膨らんでいる。
それどころか、生地の薄さが相まってか僅かに染みが広がっている。
滴り出る先走りで溢れ、滲んでしまっているかのように。
加害者のカウンセリング、そんなものに本当に意味はあるのかと思えるほど、男の性癖は歪んでいた。
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